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第31話 クラーケンの討伐依頼



───王国南西部・海域。

 依頼は海域に出没するクラーケンの討伐である。奴らは漁船や交易船、渡航船などを襲う為、大損害である。

 ギルドに依頼しても達成率は低く、何人かの冒険者達や船員、民間人が命を落としている。今回に依頼が来たのも緊急を要する為だ。


 ミリア達、その他船員達は用意してくれた砲撃付きの大型船に搭乗し、依頼を開始。そして自警団所有の戦闘船の協力を加え、常時攻撃体勢。


 私(真美)か?………気配を消し、いつものように見張り台にて見守る担当。私、マスク・ド・aはイレギュラーな設定。変に介入したら何が起こるか分からないから少し怖い。


───ッ!!


 海上に地震。波が揺れ、水飛沫を上げてクラーケンが出現。体長は数十メートル、太い触手にギョロッとした目玉。そして咆哮を響かせる。


(うげっ…………)


 一方の私(真美)は水飛沫が掛かり、ベチャベチャで潮臭い。


───クラーケンは咆哮。触手を船上に叩きつけ、船全体にダメージを与える。


「せいっ」


 ミリアはショートソードを振るい、触手に剣撃。しかし触手の表面はヌルヌル、ショートソードでは斬れない。するとクラーケンの1本の触手がミリアにグルグルと巻き付かれ、持ち上げられる。


「ミリアッ!!」


 アレックスは駆ける。ロングソードを振るい、ミリアに巻き付いてる触手を両断。同時にクラーケンの触手がアレックスをベシッと払い除け、叩きつける。


 ミリアの頭の上に触手。


 クラーケンの触手の重量は1本数十キロ。マトモに直撃すれば潰されて死ぬ………。


雷撃サンダーショックッ!!」


 魔法を軽く唱えるミリアは左掌を掲げ、触手に雷撃を与える。城にいた頃、アンゼシカ・ヨハーソンに魔法を教えてもらっていた為、彼女は軽い魔法は使える。


 雷撃がヒットした触手はバチッとのけ反る。クラーケンの弱点は雷属性、軽い雷撃でも嫌がるのだ。


「スキありッ!!」


 ミリアはダッシュ。

 ショートソードを振るい、乾いた触手を斬り落とした。


 やるようになったわねミリアさん………


 アンゼシカ(真美)はビシッと親指を立て、彼女の成長を微笑むのである。


───大砲用意ッ!!


 船員達はテキパキと一斉に大砲に砲丸を投入し、のけ反るクラーケンに狙いを定め、発射。


「コイツも食らっとけッ!!」


 サウルは大砲台に砲丸を投入し、最後に発射。


 クラーケンは苦悶の咆哮、全身を揺らす。


超雷撃ギガ・ライトニングッ!!」


 デビッドは魔法を唱え、特大の雷球を出現。

 特大の雷球はクラーケンの全身に直撃、大爆発のような轟音を響かせ、バチバチと雷流が行き渡る光柱が昇る。


 そしてクラーケンは………焦げ臭い匂いを充満させ、グラグラと揺らし、海に沈むのである。


 



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