第318話 決勝ステージ終了、結果発表。
───そして演奏が終わり、決勝ステージのダンスが終了した………。ステージには表彰台が用意され、参加ペアは横一列に並ぶのである。参加ペアを採点する審査員、時間だけが過ぎていく………。
採点員による採点、数分間の時間だけが経過し、針のむしろのような緊張感が行き渡る。結果はどうあれ、何の名誉は残らない。しかし、採点による緊張は平等である。誰が優勝か、誰が準優勝か………誰が3位なのか………早く発表してくれ。と、破裂しそうなこ心に向けて願うばかりである。
ミリアは緊張した様子でパートナーのアンゼシカ(真美)に視線を向いて………。
「ドキドキしますね…………」
ミリアは言う。するとアンゼシカ(真美)は毅然とした姿勢を整える。
「後は結果を待つのみ、全力を出したのだから誇れば良い………」
アンゼシカ(真美)は前世より大きな胸をボンッと張る。よくアイツ(えば)に胸を揉まれたけど………。
2組目、ソフィアはデビッドに対して尋ねる。
「デビッドさん。優勝したらもう一度、デートしてくれますか?」
「断る」
ソフィアの言葉に、デビッドはキッパリと断る。何故なら子持ちの女性と付き合う趣味はない。デビッドの答えに対してソフィアはプンプンな表情を浮かべる。
「ぶぅ~~~~」
ソフィアは頬を膨らませ、ジロジロと睨む。
そして………3組目、アルフレッドとリーシャのペア。特にアルフレッドは、針のむしろのような緊張感により心臓がバクバクと鳴り響く。
「アンタ、全然喋らないけど、緊張しているのか?」
リーシャは尋ねる。
「そりゃな………皆、ダンスが上手かったし、特にミリアのペアはダンスのレベルが違っていて………」
「アタシ達、全力を出し尽くした。後は結果を待つしかない、それにアンタは自分で言っていたほど下手ではないし、ダンスが上手かった………」
「ありがとう。その、もし優勝ができなかったら?」
───ながらくお待たせしました。それでは結果発表を行いますっ
アルフレッドの質問を掻き消すかのように、会場アナウンスの声が響き渡る。遂に発表されるのか………と、バクバクと鼓動を響かせ、参加者達の緊張感が最大に行き渡る。
第3位………。
会場アナウンスの声に参加者達は瞳を閉じ、祈る。
デビッド、ソフィアペアッ!!
まぁ、まずまずだな………デビッドとソフィアは表彰台の3位に登る。肝心のソフィアはデート出来ない事に残念な様子。そしてアルフレッドは自分は諦める。最低は3位を期待していたが、駄目だった。
続いては準優勝は………アリシア、マスク・ド・aペアっ
「優勝じゃありませんでした〜〜〜」
ミリアは残念な様子、アンゼシカ(真美)と一緒に2位の表彰台に登る。




