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第313話 アルフレッドの成長





「次は、俺達の番のようですね?」


 第2グループの予選が終わり、ぶるぶると緊張するアルフレッド。ヨハーソン邸の社交界ではミリアに助けられて自信が付いた。しかし今回のパートナーはミリアではない、帰ってからは技術を磨き、自信が付いた自分のダンス技術で勝負したいから参加した。しかし、パートナーが………。


「おい、行くぞ優男。あくまでも予選、突破出来なかったら……殺すから」


(はぁ………おっかない)


 リーシャの物騒なセリフに困惑しつつもアルフレッドはタメ息を吐き、共にステージに向かう。彼女なりの激励なのか、本当に殺されないか心配だ………。


「アルフレッドさん、頑張って下さい」


「頑張れよ、少年」


「お兄さま、がんばってなのですっ………」


 ミリアとアレックス、そしてクリスティーナは激励をして見送るのである………。クリスティーナの腹痛は少しは治まり、元気になっていた。が、完全には治っていない為、お花摘み行きになるかも知れない為、油断大敵である。


 ★★★★★★


───ステージ上では、第3グループによる10名の参加者が立ち、アルフレッドはリーシャの腰に手を回して沿えつつ、緊張感により額からは汗が滴り、その様子にリーシャは視線を向けて口を開く。


「大丈夫だ。私を、後は自分を信じろ………」


 リーシャは優しく言った。


「えっ?」


 アルフレッドはリーシャのセリフに驚く。そして音楽団による演奏が流れ、第3グループの予選が開始される。参加者達は演奏曲のリズムを支配しつつ、己の存在を主張して1つの世界を体現していく………。


(まずは落ち着いて、リズムに乗るんだ………) 


(ま、私は足さばきでフォローしてやるかな………)


 アルフレッドは気持ち整え、まずは時計回りで軽やかな動きを発揮。一方のリーシャは力強い足さばきを活かしたダンスを披露し、お互いがお互いをフォローするように、夜空に交錯する流れ星のように………。


───観客席からは驚きの声。


 そして………演奏曲が終わり、第3グループの予選が終了した。その後は各グループの審査員により、採点していく。ダンスを終え、アルフレッドとリーシャは観客席に戻るのである。するとミリアが2人に対して視線を向ける。


「お疲れさまですアルフレッドさん………ダンス、前に会った時より上手になってました」


 ミリアは褒め称える。ミリアのセリフにアルフレッドは驚愕して。


「えっ?………上手くなってた?」


 アルフレッドは信じられない様子。この前の自分はダンスが下手クソで苦手だった。しかし、彼女に出会った事により、それは変わった。




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