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第312話 第1、第2グループの予選





───それでは、第1グループのダンスを開始致しますっ


 大会の司会者はマイクを片手に、宣言。観客席から見守る観衆、緊張感で張りつめたステージにて、ダンスを開始する………。


 すると、音楽団によるクラシックな演奏が響き渡り、第1グループにはミリアとマスク・ド・aのペアがステージに立ち、総勢10名のペアがダンスを披露する。


(うん、良い感じ………)


(何だろう?ダンスは初めてなのに、勝手に身体が動いてしまう………)


 ミリアとアンゼシカ(真美)。お互いがお互いのクセや動き、それらをまるで求愛し合う白鳥として体現し、知り尽くしたようなダンスを披露する。真美が転生している彼女はアンゼシカ・ヨハーソン、ミリアにダンスを教えた悪役令嬢である。培った能力がこのダンスイベントで発揮したのである。


 そして、流れていた曲が終わる。


───パチパチと、観客席からは拍手が鳴り響く。


「上手いじゃねぇか………」


 観客席からはアレックスが眺め、ミリアとアンゼシカ(真美)のダンスに拍手する。


「やっぱり、ミリアは上手だな………」


 アルフレッドは、ステージで披露するミリアのダンスを見て、意気消沈。


「まだ出番じゃないのに、ブルってんじゃないよ」


 リーシャはアルフレッドの背中をドンッと叩き、気合いを入れる。


「さて、次は私達ですね………」


「デビッドさん、頑張りましょう」


 隣にいるデビッド、ソフィアは席から立ち上がり、ステージに向かうのである。

 

「ま、頑張れよ」


 アレックスは手を掲げて見送る。アイツ、ダンスが得意とは聞いた事は無かったが、どんなダンスを披露するのが楽しみである。ステージにて10名の参加者達が立つ。


「おかあさん、頑張ってっ」


 娘の小さな翼(リトルウィング)は手を振って応援する。娘の応援する声に気付いたのか、ステージ上ではソフィアはコチラに向かって手を振る。


 ★★★★★★


───そして音楽団によるクラシックな演奏がステージ上に流れ、第2グループのダンスが開始される。曲は最初に流れていた曲とは別の演奏曲である。


(うむ、これは………)


(アハハハ、楽しいッ!!)


 演奏曲に合わせるように………第2グループの参加者達の華麗なる足さばきによるダンスが披露され、デビッドの柔らかい足さばきにソフィアの動きによる力強さを活かしてリードし、柔と剛を体現したダンス。


 演奏曲が止み、第2グループのダンスが終わる。同時に観客席からは拍手が鳴り響く。


「なかなか………良い形をしているな」


 アレックスは褒め称える。


「はい、グループの中では上手い方かと………」


 ミリアは言う。



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