表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

298/556

第297話 アイスクリームを食べる2人





───ミリアはデレデレした様子でアンゼシカ(真美)の腕を組み、謝肉祭カーニバル期間中の町を満喫していた。気分はデート、視界に広がる人々の活気は新鮮である。


 せんぱいっ!!


 私(真美)は、先前の私にいつも溺愛して来た絵葉えばを思い出す。背中から抱きついて来たり、胸を揉まれたり、頬をツンツンしてきたり………うるさいし、言うことを聞かないし、本能的でとにかくエキセントリックな子だった。すると考えている私に………。


「マスク・ド・a様?………」


 ミリアは伺ってくる。


「どうしたんだい?」


 少し反応が遅れ、アンゼシカ(真美)は視線を向ける。


「その………私、うっとうしいですか?」


 ミリアは、何処か申し訳ない様子で恐る恐る尋ねる………。


「とんでもない、少し考え事をしていただけさ………。さて、次は何を見ようか………」


 辺りを眺めるアンゼシカ(真美)。彼女ミリアをこんな表情をさせてしまうなんて、悪い事した………と、反省。するとミリア、とある飲食系の露店を見つけて………。


「次は、あの店に行きましょ」

  

 おお、凄い力だ………。ミリアはアンゼシカ(真美)の腕をリードするように引っ張り、アイスクリームを販売している屋台に連行する。アンゼシカ(真美)とミリアはアイスクリームを注文し、受け取る。


 ★★★★★★


 そして中央広場にあるベンチに座り、2人は肩を並べ、アイスクリームを食べる。何だか、肩を並べてアイスクリームを食べるのは、アーケード街にあるベンチで絵葉えばと一緒にいた事を思い出す。


───私(真美)はアイスクリームを食べているミリアを、微笑ましく眺める。なお、決してやましい事はない。

 

「マスク・ド・a様?」


 ミリアは反応。


「いや………その。君のアイスクリーム、美味しそうだから一口貰えないかななんて………」


 と、アンゼシカ(真美)は誤魔化した。


「良いですよ。私も、マスク・ド・a様のアイスクリーム、食べさせてもらっても良いですか?」


 ミリアはアイスクリームを差し出す。


「うむ、是非食べてみてくれたまえ」


 やり取りが成立、アンゼシカ(真美)もアイスクリームを差し出す。

 

 2人は互いのアイスクリームを食べ合う。生前、真美と絵葉えばとアーケード街でアイスクリームを食べて過ごした懐かしい気持ち、こうして互いにアイスクリームを食べたモノだ。


 すると………ミリアは私(真美)の頬に向けて指を伸ばしてクリームを拭き取る。


「クリーム、付いてますよ」


 ミリアはクリームをペロッと舐める。


「そういう、君もね………」


 私(真美)も指でミリアの頬に付いているクリームを拭き取り、ペロりと舐める。


「もう、マスク・ド・a様ったら………」


 恥ずかしい表情のミリア。




 読んで頂きありがとうございます。もし、気に入ればブックマーク、評価ポイント、感想をお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ