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第296話 露店を品定めする2人






 アンゼシカ(真美)とミリアは謝肉祭カーニバルが開催された町中を歩き回ってデート。普段は見る事はない珍しい装飾品、屋台料理、外国産の交易品が並ぶ露店など………謝肉祭カーニバル中の至る通りには多くの観光客が行き交い、普段とは違う賑やかさに満ちている………。


 ★★★★★★


 アンゼシカ(真美)とミリアは、とある露店を品定めをしていた。その店は仮面が販売している店であり、動物の仮面や独特なメガネ、おもしろい形をしたマスクの品々が置いてある。


「ミリアさんにはこのメガネが似合っていると思う」


 アンゼシカ(真美)はメガネを差し出す。色は赤、誘惑的なメガネである。


「似合いますか?」


 誘惑的な赤いメガネを着用し、見せる。


「フム、実に魅力的だね………これを着用していたら、君は世の男性からアプローチされるであろう」


 私(真美)はホメてやる………。それは正直に、実年齢より5年は成熟した姿である。見ていて思わず、アイツ(えば)の面影が浮かび上がるが、まあいい。


 マスク・ド・aの言葉にミリアはデレデレした表情で抱きつき………。

 

「私は、マスク・ド・a様一筋ですぅ~~~」


「おやおや、これは困ったなぁ~~~」


 ミリアのアプローチに、アンゼシカ(真美)は頭をポリポリと掻いて困惑。が、慣れている自分がいる。何故なら彼女ミリアとかつて生きていた現実世界で似たやつ(えば)を相手してきたからだ。

  

───私達のいつものノリを仮面屋の主人は痛い目で見ている。恐らく私達の事を変な仲の輩だと思われているが、それは気にしない方が良い。


 すると私(真美)は、商品台に並ぶ土偶のような仮面を持ち、ミリアに視線を向ける。


「私はこれを着用してみようか………」


 アンゼシカ(真美)は言った。そして早業と言わんばかりにマスクチェンジ。少しでも失敗すれば、正体がバレてヤバい事になる。


「アハハハハハッ。マスク・ド・a様、おかしいぃ~〜〜」


 土偶の仮面を被る私(真美)を見て、ケラケラと腹を抱えて笑うミリア。


「次は、コレかな」


 次に手に取ったのはブタのマスク。そしてスッと早業で着用した。


「アハハハハハッ!!」


 ブタのマスクを着用したマスク・ド・aに、またしても笑うミリア。


 するとアンゼシカ(真美)、笑っているミリアの頭を撫でつつ言葉を投げかける。


「君は、笑っている方が似合っている。私はそうあるべきだと思う」

  

 私(真美)は、彼女ミリア絵葉えばに見立て、そう言った。何故なら彼女は、現実世界では親友である絵葉えばに似ているからだ。私は彼女えばの笑う顔が好きだ、その笑顔のおかげで自分は殻から抜け出す事が出来たからだ。


 



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