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第289話 真の試練part44





 その後、風呂を出る2人。ちなみに絵葉えばのパジャマは真美の普段着の袖無しのシャツを借りた………。階段を登り、部屋に戻ってから………。


「せんぱいの下着、ゲットォ~~~っ。情熱的な赤、まさか心に決めた人の為の勝負パンツ?」


 絵葉えばはタンスをガラッと開き、真美の赤いパンティーを掴み上げる。普段の真美とは裏腹に、情熱的な赤。それはまるで炎のように………。


───しかし真美はベッドに座り、その光景をクスクスと笑い、表情を緩ませる。


「アレ、どうしたんですかせんぱい?いつもなら、何やってるのッ!!と、ツッコミの一言を出すのに………」


 これは予想外………絵葉えばは困惑。何故なら真美のツッコミを期待していたからだ。


 真美は嬉しい表情を浮かべ………。


「あのさ………ありがとう」


「せんぱい?」


「アンタ、私に質問してきたでしょ?楽しいかって?………私は楽しいよ」


「せんぱい………ありがとうございます」


 すると真美は天井を眺め、心を許したかのような笑みを浮かべ、スラスラと語り出す。


「私、初めは友達なんかいらないって思っていたの。1年生の頃、幼稚園から小中まで同じだった親友がいて、高校では離れ離れになって、偶然本屋に再会して話しかけたら、迷惑だから話し掛けないで。と、言われて………」


 真美は少しずつ吐き出し、伝える。


 真美の言葉に、絵葉えばはいつもとは違う表情、悲しい様子で聞いていた。さらに、真美は語り続ける………。


「そこからは友達は作らなかった。最初、アンタに話しかけられて、うっとうしいと思った。また裏切られるのが怖くて………けど、アンタが毎日関わってくれたおかげで、楽しかった。怖かった竜崎達に立ち向かえたのもアンタのおかげだった………。私は、アンタを後輩として、親友として好き。卒業後は離れ離れになるけど………」


「私は、忘れないです。せんぱいは私の恩人ですし、私の方こそ、せんぱいとは親友として好きです。卒業後も親友でいさせてください………」


 絵葉えばは涙を流し、打ち明けた。


「うん、ありがとう………」


 真美も涙を流し、絵葉えばと抱き締め会う。


───それから………2人は色々と楽しんだ。2人で格闘ゲームして楽しい時間を消費していく。けど、やっぱり彼女えばには勝てない。


「せんぱい、相変わらず弱いですねぇ………」


 絵葉えばは真美に向け、ケラケラと笑う。


「うるさいわね。私はロープレが主なの。ストーリーを楽しむゲーマーなのよ………」


「じゃ、次負けたら服を脱ぐ罰ゲームにしましょう」


「えっ?」


 企みある絵葉えばの発言に、ビックリする真美。


「それじゃ、バトルスタートです」


「ちょっと待って………」


 



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