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第28話 反民族支配主義

 


───ッ!! 


 瞳を閉じたミリアの耳に斬撃音が響かせる。

 恐る恐る瞳を開き、状況を確認、視界を解放させる………。


 炎が景色に燃え広がり、そこにはマスク・ド・a。ミリアの前に駆けつけ、大聖剣を片手で振るい、攻撃を仕掛ける漆黒の聖職者を一閃。


(………)


 ミリアはショートソードを構え、防御体勢。

 額からは汗が流れ、緊張感による体力消費により言葉が思いつかない。

 

「言ったでしょ?ピンチの時は君を守るって………」と、マスク・ド・aは一言。


 残りの漆黒の聖職者達は、マスク・ド・aが片付け、消滅させた………消滅した事によって発生した赤黒い炎が景色一帯に燃え広がり、パキパキと音を響かせる。


───中々やるようだね?


 燃え盛る赤黒い炎を背景、姿を現したのは黒いフードを被り、ロングコートを着用した者。

 声質は男性。体格はガッチリしており、得物はハルバート。


「アナタは一体、何者?」 


 ミリアはショートソードを構え、尋ねる。


───ッ!!


 その時、アンゼシカ(真美)は殺気を察知。

 ミリアの前に瞬足のスピードで移動し、黒いコートの男性の攻撃を受け止める。

 まるで背筋に冷水の水滴を流されたような感覚、達人の洞察力ってこんな感覚なんだ………と、真美。


「さすが………良い察知力だ。そちらの彼女ミリアも、いい筋をしている。今後も楽しみにしている」


 黒いコートの男性は言った。咄嗟にミリアに斬りかかった所、即座に察知して駆けつけたアンゼシカ(真美)を称賛。ついでに、ミリアの事も褒めてくれる。


「この状況を引き起こしたのはアナタですか、それと目的は?」


 ミリアは再び尋ねる。  

 黒いコートの男は離れ、口を開く。


「そうだ。ここで誤魔化しても仕方ないからな………私達は(反民族支配主義)、国の政策に怒り、悲しみ、憎き王国に協力する事業や団体、個人は私達の敵だと判断したからだ」


(憎き王国?)


 ミリアは黒いコートの男性の言葉に震える。あの時、原住民の言葉がフラッシュバック。


「ミリアさんッ!!」


 思わずアンゼシカ(真美)は一喝し、ミリアの気持ちを整える。


「意地悪はこの位にしよう………これから私達はさらに活動を活発するだろう。では、ご機嫌よう」


 黒いコートの男性は地面に詠唱陣を描き、転移。




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― 新着の感想 ―
[良い点]  バトル描写がサクサク読めていい。複数人数の隙間ない動きが何となく読み取れる。 [気になる点]  読めるからいいのですが、たまに視点はどこなんだろうと迷うことがあります。  話の基本構成は…
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