第286話 真の試練part41
「ただいまぁ~~~」
真美は先に玄関から入り、挨拶。靴を脱いで上がり、そしてキッチンにて晩御飯の支度をしている母の元に向かう。キッチンからはトントンっと材料を包丁で切る音、グツグツと沸騰する音が響き、良い匂い。真美はリビングに足を運ぶ。リビングにはテレビを見ている父。
「おかえりなさい」
リビングに入って来た真美に、母は挨拶。
「おかえり」と、父は言った。
「あのさ。お父さん、お母さん………」
真美は説明した。急遽であり、認めてくれるかどうか不安だったが………。
───うん、良いわよ。
母は承知した。ちなみに父の方は、(かまわない)と、新聞を開いて承知してくれた。なお、友達を宿泊されるのは初めではない………。それは中学生の頃の友達であり、一緒にパジャマパーティーなどで盛り上がった。そして絵葉はリビングに入り………。
「はじめまして。せんぱいの恋人、兼後輩の中谷絵葉と言います」
「えっ、恋人?」
絵葉の言葉に母は包丁を止め、驚愕。
「いつものノリしをするんじゃないのっ。あ、冗談だから………」
真美はツッコミの一言、そして母に説明。これ以上いたら、コイツ(えば)が何を言うか分からない………。真美は絵葉を連行する形で部屋に向かうのである。
「面白い子ね?」
フフッと笑う母。
★★★★★★
そして、部屋に入る2人。
「う~ん、ここがせんぱいのへやぁ~~~」
絵葉は部屋をキョロキョロと眺める。
真美は買い物バックを置いてベッドに座って口を開く。
「とりあえず、ゆっくりしていってね………。あ、それと………」
「………へっ?」
真美が視線を向けた先、絵葉はタンスに手を伸ばしていた。何をするか、説明は不要である。
「タンスの中、触らない、見ない、近づかないで………」
真美は冷静に注意、しかし………。
「ヘヘヘヘヘ………私がせんぱいの言う事を聞いたことありましたか?」
絵葉は企みある表情。
「あ、そういえば………待ちなさいっ」
確かに絵葉、私の言う事を聞いた覚えがない。真美は制止しようと………。
真美の制止の言葉を振り切り、絵葉はタンスをガラッと開ける。
「白ですか?せんぱい、案外と清らかな下着が好きなのですね?」
絵葉はタンスから純白の下着を取り出し、ニヤニヤと眺める。
「コラ、今すぐにその下着をしまいなさい。怒るわよ、私………」
真美は冷静に告げる。
「いいじゃないですかぁ~~~女の子同士なんだしぃ~~~」
絵葉はニヤニヤと言う。
「まじまじと広げるなっ」
絵葉は真美の下着を眺め、真美は頬を赤くして恥ずかしい表情でツッコミの声。
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