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第283話 真の試練Part38






「このハムスター、せんぱいに似ていますね?」


 アーケード街にあるペットショップに立ち寄る2人。絵葉えばは店頭で販売しているハムスターに向かって言った。ハムスターはゲージカゴの中、キョロキョロと辺りを眺めている。


「何で私がハムスターなのよ?」


 真美は腕を組み、尋ねてみる。すると絵葉えばは自信満々な姿勢を整え………


「せんぱい、動物に例えたら捕食される小動物みたいで前回はネズミ、そして今回はハムスターです…………。特にこのクリクリな瞳と膨らんだホッペがそっくりです」


 絵葉えばは言った。


「アンタねぇ………」


 ムスッと頬を膨らませる真美は絵葉えばを睨む。例えられたハムスターのように…………。


「そして私は、せんぱいと言う名の小動物を捕食する猫のように、にゃあぁ~~~~ッ!!」


「やめい、暑苦しい」


 両手で掴み、猫のようにからかってくる絵葉えばに真美は軽くチョップしてツッコミの一言。


「やぁん………せんぱいのイジワル」


 絵葉えばは両手で頭を押さえ、ウルウルな様子。すると真美は笑みを浮かべ………。


「ふふふ、でも嫌いじゃないわよ。アンタのそんな所が………」


 真美は軽く笑み浮かべ、伝える。なお、これは本当の事である。私は無理して距離をとる彼女えばより、いつもエキセントリックなスキンシップをしてくる絵葉えばが好きである。真美の言葉に絵葉えばは………。


「せんぱぁ~~~い………」


 やっぱり抱きつく絵葉えば


「コラ、もうアンタは………」


 真美は絵葉えばと一緒に歩く。


 ★★★★★★


 それから………ペットショップを後にし、2人はアーケード街を歩いていた。途中、とあるゲーム、DVD、CD店では新作ゲームが店頭ポスターとして貼り出され、告知される………。


 タイトルは、MIRIAミリア追放ヒロインと4人の仲間達。ストーリーは、女王陛下であるヒロインのミリアが城を追放され、出会った4人の仲間達とヒロインが繰り広げる物語である。


「このゲーム………」


 真美は立ち止まる。面白そうだな………と、ラスボスの悪役令嬢アンゼシカに立ち向かう主人公達と仲間達を描いたポスターを眺める。


 ドクン………。


 その時、真美の記憶に(何か)聡明に浮かび上がる。


───それは、とある酒場の景色だった。盛り上がっているのは戦士のアレ■■■と魔法使いのデビ■■、盗賊のサウ■、執事の■■ロ。そして主人公兼ヒロインのミリ………■。後は桃色の髪の少女のリト■■■■グだ。


(何だろう?あの景色、見覚えがある…………)


 真美は新作ゲームのポスターを眺め、それは何処か見覚えのあるような気持ちになり、額からは冷たい汗を流していた。


 

 



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