第276話 真の試練Part31
それから………真美と絵葉は別れ、それぞれの教室に戻る。しかし、真美は絵葉の質問に、何も返せなかった。
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───仮に本当の事を知って、せんぱいはどうするんですか?
教室にて、机に座る真美は絵葉の質問の言葉を思い浮かべる。彼女の表情は怒っていた、まるで触れてはいけない物を触ったかのように………。自分は、ここからどうするか迷っていた。何度も言うが、正直、彼女がどうなろうと、知った事ではない。
(怒っていたな………これで、私はまたボッチの日常に………)
真美はタメ息。しかし後悔はしてない。
せんぱいっ………。
絵葉の思い出が、真美の思い出に浮かび上がる。
(別に………寂しくなんて)
涙を流す真美。何故なら彼女と過ごした日常は、友達同士で遊んだ日々を思い出したからだ。その友達には裏切られたが、アイツと遊んだ日々は楽しかった。私の思い出に閉まっておこう。
馬鹿だな私、友達なんて時間が経過すれば最後は裏切られるって分かっていたのに………。
それから………何気ない気持ちで5限目、6限目の授業を聞いていた。彼女との実質の(別れ)という現実に何処か無気力に考えられない気持ちになり、時間だけが過ぎていく。
★★★★★★
───そして、チャイムを鳴り響き、昼過ぎが授業を終えて真美は学校の下駄箱から外に出る。絵葉はいない、屋上のいざこざを機に、もう終わった。
(さてと、これからまたボッチライフだな………)
真美は気を取り直し、校門を出ようとしていた。何度もいう、一人ぼっちは寂しくはない。いずれは裏切られるから………1年の頃から友達を作らず、過ごしてきたから良い。
真美は何気なく周りを眺める………。
(あれ………あの子達は………)
目に映ったのは、同じクラスの悪評高い3人組。竜崎良子、松田由紀恵、竹田奈緒である。気に入らない生徒がいたら仲間と共謀して陰湿なイジメ行為をするからクラスの生徒達から恐れられている。私もかろうじて彼女達に目をつけられていないが、目をつけられたら不登校に追い込まれ、立ち直れなくなる。
その3人組の中を………。
(え?………何であの子が?)
真美は思わず驚愕してしまう。まさか、あの子はあの子達と友達にでもなったのか………。少し意外だったが、しかし彼女の表情をうっすらと眺めたら、親しいような表情ではない。何をされるのだろうか?と、曇った表情を浮かべ、竜崎良子、松田志穂里、竹田直美に連れていかれる。
私には………あの子がどうなろうと………。
3人組に連れて行かれる絵葉に、真美は震える身体で迷った。
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