第275話 真の試練part30
次の日、いつもの通学路を歩いていた。だが、いつもエキセントリックかつセクハラ紛いのスキンシップをしてくる絵葉はいない………。けど、これだけは確かめておきたい。もし、イザコザになっても怖くはない。1人ボッチは慣れている。と、言い聞かせる。
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そして昼頃まで授業を行い、いつものように昼休憩の時間を過ごす為、屋上に向かう途中………。
私(真美)はとある場所に向かう。
「中谷絵葉さん、いる?」
私は絵葉のいる教室まで向かい、クラスの1人に尋ねて彼女を呼ぶのである。どうしてだろう?………私は彼女の事は友達とは思っていないのに、どうしてか身体が動いていた。気持ちの準備が整っていない為、正直に言って心臓がバクバクであり、額からは汗が滴るのである。
───そして、クラスの1人に呼び出され、中谷絵葉が現れるのである。
「せんぱい………これから、せんぱいにいる屋上に向かう途中でしたのよ………さ、行きましょ」
絵葉は陽気な表情を浮かべ、カバンを持って一緒に屋上に向かうのである。しかし、陽気な表情とは裏腹に、彼女は何処か曇った様子が分かる。私(真美)は、その人の顔色が分かるから。例え笑っていても、内面が見て取れる。
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2人は屋上に辿り着く。いるのはいつもの仲良し生徒のグループ。そして私達はいつもの場所である隅っこゾーンに向かう。
「あの、せんぱい………ごめんなさい。昨日や今日は一緒に下校や通学が出来なくて………」
絵葉は弱々しい言葉で謝る。
そして私は、カバンからあるもの(上履き)を取り出す。
「アンタに聞きたい事があるの、コレ………」
そして上履きを差し出す。
「これ………」
絵葉は薄汚れた上履きを眺める。
「隠していること無い?」
私(真美)は尋ねる。しかし絵葉は………。
「隠している事?どうしたんですかせんぱい?」
「とぼけないで………。昨日、アンタは言っていた。上履きはゴムヒモが切れて交換した、けど、ゴミ箱で発見したアンタこの上履きは切れてない………」
私(真美)は問い詰める。
「………あ、ゴムヒモが切れてなかったんですか。間違ってゴミ箱に捨ててしまったみたいです。せんぱい、拾って来てありがとうございます」
絵葉は言った。それは誤魔化すように、知られたくない秘密を隠すように………。
「違うからっ。何で本当の事を言わないの?私は………」
真美の質問に、絵葉はキリッとした表情を浮かべ………。
「仮に、私の本当の事を言って、せんぱいはどうするのですか?」
絵葉は言った。普段とは裏腹に、冷たい表情を浮かべて真美に投げ掛ける。
しかし、真美は何も返せなかった………。
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