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第265話 真の試練Part20






 時間は10時。


 2限目の体育の授業。男子と女子に分かれ、男子は体育館、女子は校内の運動場にて行われていた。青い空、心地良い春の季節により穏やかな気温だ。


───みんな、二人一組になって下さい。


 先生の掛け声で生徒達に知らせる。


 まずは二人一組にとなり、ストレッチを行う。


「よろしくお願いします」


 真美はとりあえず1人の女子生徒に挨拶。


 女子生徒はコクっと頷き、二人一組になる。真美はたいして仲良くないクラスの生徒とながれるように一緒となり、準備運動。アチラも私と同じくボッチの女子生徒、近寄りがたい雰囲気を漂わせている。私も傍から見たらそんな感じで見られているのかな?と、女子生徒を見て思うのである。


 イチ、ニイ、サン、シッ………と、クラスの生徒達は元気に掛け声を響かせて準備運動。仲の良い友達は楽しそうに準備運動をしているが、私はそんなものではない。状況に例えたら、お互いの空気と空気が衝突もず溶け込まず、ただ交互している。


───そして。


「ハァ………ハァ………ハァ…………」


 真美はクラスの皆に混じり、運動場をランニングしていた。息を上下させ、風を切る事により揺れる体操服、そして走る足音により砂煙を地面に発生させる。額からはポタポタと汗が流れ、インドア派の私にとってはキツイ授業であり、私はそんなに体力はない。


 1周、2周、3周…………と、地面を蹴って走り込む。


 ★★★★★★


───はい、位置について………。


 先生の掛け声に女子生徒達は横一列の位置に並んで構え、ダッシュする。次は50メートル走、ちなみに私は3番目である。


(次は50メートルダッシュか………)


 ブルーな気持ちになり、面倒くさい様子でタメ息を吐く真美。


「はい、次っ」


 先生はスタートダッシュの位置に立ち、笛を構えて知らせる。


───位置について、よ~~い………。


 先生の掛け声。


 そして私(真美)、4人は横一列に整列して構え、ダッシュ。息を切らし、自分が持っている全ての体力を解放するかのような全速力、そのまま3着でゴールインを果たす。


「ハァ………ハァ………ハァ………」


 息を切らし、額からは汗が流れる………。私(真美)は体調を整える。やはりインドア派の自分にはキツイ。太ももがピクピクと震えており、こんなに動いたから明日は筋肉痛なるかも知れない。もし筋肉痛になったらアイツ(えば)にどうイジられるか………。


 せんぱぁ~~~い、筋肉痛ですかぁ〜〜〜?


(考えたら怖ろしい………)


 息を整えるながら真美は汗を流し、絵葉えばのエキセントリックな表情が浮かび上がる。

 

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