第25話 アンゼシカとの思い出
───少し間を置いて……沈黙した後。アンゼシカ(真美)は口を開くのである。
「ミリアさん、少し尋ねていいですか?」
「はい?」
「君は………今の女王陛下、アンゼシカ・ヨハーソンを恨んでますか?」
私は尋ねる………ミリアを一方的に追放に追い込んだ女性将軍を……。少し怖い気持ち、何故ならこのゲームには、マスク・ド・aは登場しないし、ミリアは設定上、こんなに溺愛しない。もしかしたら設定が変わり、憎まれている思ってるかもしれない。
そうなれば、私のラスボスフラグが上がるだけである。
「………分かりません。けど私は知りたい気持ちがあります。どうしてあの方が私を追放したのか、どこかで私の事を憎んでいたのか、それが知りたいだけです」
「…………君は、アンゼシカの事が?」
「はい。私が小さい頃、母上を亡くして落ち込んでいた所、兵士だった彼女を教育係、母親代わりで勉強、剣術や魔法、様々な事を教えて貰いました。あの時はいつも一緒で、寝る時もお風呂入る時も一緒の時もありました」
「何か…………君はその、アレか?」
アンゼシカ(真美)はミリアの変な趣味に困惑しつつ、尋ねる。
「違いますよ。確かに寂しい気持ちがあって、ホラ、小さい頃は色々と不安な所があって、あの人はくっ付きたくなる雰囲気と言うか…………そう、マスク・ド・a様みたいな…………」
ミリアは獲物を狙う瞳を光らせ、アンゼシカ(真美)に視線。
「話を変えよう。君は陛下に復帰はしたいのかい?」
「…………それも、分かりません。けど、私が父上のような国王になれるかどうかは、自信はありませんでした。ある意味、追放されて良かった思う自分もいます」
ミリアは言った。
「そうかい………と言うか君?」
隙あらば腕を組み、そこそこ大きな胸を当ててくるミリアにアンゼシカ(真美)は困惑。話をしていて気付かなかった。
「女の子同士なんだし、良いじゃないですかぁ?」
「何だ、邪魔したか?」
アレックスが休憩スペースに駆け寄り、会話に参加。
「はい、イチャイチャさせて頂いてます」
「そうか、お前が元気になって何よりだ………」
アレックスはホッと安心。そしてミリアの隣に立ち、放牧している乳牛や羊を眺める。
一帯に放牧されている乳牛、羊達は芝生を食べたり、日向ぼっこしたり、まるで平和な状況を表現しているかのように鳴き声を響かせている。
「ここに連れて来たのはお前が落ち込んでいて、こうやって牛や羊を見ていると癒されると思ってな。違っていたらスマン」
「いえ、お陰で元気になりましたし、ありがとうございます」
ミリアは答えた。牧場の空気、それは彼女にとって懐かしい気持ちだ。城にいた頃はアンゼシカと一緒に馬に乗せて貰い、色々な所に連れて行って貰った。
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