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第24話 追放王女と平凡OLの牧場作業



 3日後……。


───王国最北部、中央都市から2時間の距離。

場所はとある農場でミリアは乳牛を放牧作業をしていた。鮮やかな緑の芝生が広がり、10、20、30頭の乳牛と羊が芝生をムシャムシャとしてたり、日を浴び、寝転がって日向ぼっこしている乳牛や羊。

 見ていたら時間を忘れてしまいそうだ………。


「すまねぇな、手伝ってもらって……」


 アレックスは乳牛の体をブラシで擦り、マッサージ。ここはアレックスの実家、家族で牧場経営をしている。今は両親と兄が牧場経営を任せ、アレックスは冒険者ギルドで働いている。


「いえ、牛さんや羊さん。とても可愛いですし、大好きです」


 ミリアは活々とした様子、羊の身体をブラシで擦り、マッサージ。最近までは姫様だったが、作業服を着用しての牧場仕事は新鮮な気持ちである。


───そして私(真美)も働かされて……いや、手伝う。何故なら牛と羊の群れの中で気配を消して見守っていたら、チート並みの察知力のミリアに引っ掴まれ、現在に至る。


「ギャーーーーっ」と、横から他の乳牛に顔をベロベロ舐められる。

 


★★★★★

  


 2時間前……。


「断ります」


「やだ」


 冒険者ギルドの酒場にて、デビッドとサウルはアレックスの頼みを拒否。何故なら臭いしキツイし暗いからだ。

 アレックスの両親と兄貴が用事で出掛ける為、頼まれたのだ。そこで、仲間のデビッドとサウルに頼んだが、駄目だった。快く承諾したのはミリアだけだ。 



★★★★★



───〈牛舎〉─── 


 その次は牛舎の中を掃除。地面には糞、食べ残しのワラなどが広がり、臭い。キレイに掃除しなければ感染症になり、最悪の場合は殺処分になる。


(うう、臭い……)と、アンゼシカ(真美)。こーゆーゲームはした事はあるけど、ほのぼの系はあまり好まない為、途中で止めた。

 一方のミリアは元姫様とは思えない程、真面目に清掃作業、その後はワラを餌置き場に撒く。



───休憩時間、アンゼシカ(真美)とミリアは休憩スペースのベンチに座る。具体的には座っていたらミリアが隣に座って来た……そして胸を当てて抱き着いて来た。


「とりあえず離れようミリアさん」


 アンゼシカ(真美)は困惑し、引き離す。

 お互い糞まみれの匂いがついた状態で溺愛してくるのはキツイ。




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