表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

247/556

第246話 真の試練Part1






───部屋のカーテンの隙間から朝日の光が差し込み、部屋にはキラキラとした細かいホコリが充満している。朝、時間は7時。部屋中にはジリジリと鳴り響く目覚しの音。


「う〜〜ん…………」


 いつものように、ベッドの上でダラダラと身体を横に揺らし、手を伸ばして目覚し時計を止める私(真美)。眠い、まぶたが少し重い。昨日は深夜12時近くまでゲームをしていたから眠い。


 私(真美)はベッドから起き上がり、いつものようにパジャマを脱いで制服に着替え、カバンに筆記用具と教科書、そして色々と必要な物を入れて通学準備をし、そしてカバンを持って階段を降りる。

 こう見えても、馬鹿みたいに夜ふかしはしない。ゲームをするときは夜の12時までと決めている。



───階段を降りる途中、ふと足を止める私(真美)………。


(あれ、私は何かをしていたような………)


 立ち止まる私(真美)。そして思い浮かべる………記憶の中、僅かにパッと何かが閃いては消えてしまい、記憶の中に違和感を覚える。それは(何か)重要な事だったような………そうでなかったような………。いや、学校の宿題はやったし、昨日やっていたゲームはちゃんとセーブはした。いや、ゲーム内で何かを忘れていたのか…………そんな所だろう、今はゲーム機を起動して確認するヒマはないから帰って来てから………。


 そう納得する私(真美)は軽く頷く………。


「何アンタは階段の上で立っているの?」


 階段の下の廊下には母親が立ち、娘の姿に呆れた表情を浮かべ、見上げていた。


「あ、お母さん。おはよう………」


 ★★★★★★


 私(真美)は軽く挨拶し、洗面所で軽くうがいしてから朝の食卓に向かい、テーブルに座る。私(真美)は朝食がパン派であり、皿にはトーストとサラダ、後は小粒のチョコレート、そして飲み物はコーヒーというシンプルなモノだ。


───テーブルには父親が新聞紙を広げ、先にいた。


「お父さん、おはよう」


 私(真美)はイスに座り、新聞を読む父親に挨拶。


「うむ、おはよう」


 父親は新聞を広げ、挨拶を返す。

 

 そして私(真美)は朝食をパクパクと平らげ、洗面所で歯みがきをしてから髪を整える。


(何だったんだろう?さっきの閃きは………)


 私は(真美)は、ゴシゴシと歯みがきをしながら謎の閃きを思い浮かべる。しかし、思い出せない。よくある話、いきなり得体の知れない(何か)が閃いて、思い出そうとしたら忘れてしまう。


 まぁ、いいか………。


 私(真美)は割り切り、カバンを持って玄関を出て、いつもように学校に向かうのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ