第245話 最後のチャンス、真の試練へ
本来、この場面では各キャラクターの好感度により、空中に人物像が出現する。しかし、空中に人物像が出現しなかったのは好感度が低かった、このイベントは本来はミリアがやる事になっているが、マスク・ド・aに変更されてしまったため、イベントの設定が変わってしまったのもある。
「何で………どうして思い出せないの?」
アンゼシカ(真美)は両手で頭を抱え、額に汗を流して焦る。■■■■ス、■ビ■■、サ■■、ロ■■、■■■さん………。どうして、これまで歩んで来た仲間達が、何故か思い出せない。
───これが、ヌシによって思い浮かべた結果である…………。
光の球のレオナルドは低くもツヤのある声をを響かせ、素っ気なくセリフで彼女に現実を伝える。ミリアの人物像が空中に出現しなかった事により、これで彼女はDiablosに乗り移られ、ラスボスとなる流れだ。
(そんな、こんな事って………)
ウソだと言って欲しい、まるで悪夢を見ているようだ………。アンゼシカ(真美)は沈黙し、焦りで震わせる。自分は、これまで歩んで来た仲間達の好感度が人物像が出現する程に達していなかった。
───これにて、選択は………。
光の球のレオナルドは、無情にも試練の終了を告げようと…………。
しかし、アンゼシカ(真美)は光の球のレオナルドに向き、声を響かせる。
「待って下さいっ………。試練を、私にチャンスを与えて下さいっ!!」
アンゼシカ(真美)は必死に食い下がる。思い出なくてはならない、霧に隠れてしまった仲間達の姿を………。思い出さなければ、名前が消えた仲間達を………そして彼女を………。
アンゼシカ(真美)の必死な姿を見て、光の球のレオナルドは提案し、可能性を差し伸べる。
───そこまで言うなら、用意しよう。ソナタに、真の試練を挑む覚悟はあるか?
「真の試練?」
アンゼシカ(真美)は視線を向ける。
───そうだ、この試練は上手くいけばソナタが望む人物を思い出す事が出来る………。しかし、下手すれば試練の世界に閉じ込められ、戻っては来られない危険な試練だ………。ソナタはそれに挑む覚悟はあるか?
光の球のレオナルドは尋ねる。
与えられたチャンス、多少は危険ではあるが試練とはそういうモノであり、このチートじみた強さを持つアンゼシカ・ヨハーソンなら乗り越えられる自信はある。
そしてアンゼシカ(真美)は考えるまでもなく、口を開くのである。
「その試練、私にやらせて下さいっ!!」
───良いだろう。なら挑むといい、これより真の試練を始める、健闘を祈る………。
光の球のレオナルドは輝きを放ち、漆黒の世界に行き渡る………。




