第23話 平凡人間と駄目人間のバランス?
───私は部屋でゲームをしていた。
世間一般的にはお正月。学校は冬休みの為、休みである。高校2年、外は雪降ってて寒いので部屋でゲームをするのが一番だ。
ハッキリ言って駄目人間の考え。冬休みはパジャマ姿でテキトーにゲームして、少し休んでその後また続きをプレイして……。
1階のリビングでは親戚の人が集まって、明けましておめでとうございます。など、やっかましーーい子供達の声が響かせている。
頼むから、頼むから………私の部屋には入って来ないでくれ。と、願う。
小さい頃は楽しい正月。コタツに入って特番を見て、おせち料理食べて……そこそこ大きくなったら1人になりたい時になって中学時代から、具体的には高校受験が終わって、その解放感から正月休みはゲームに没頭するようになった。
───真美、下に降りて来なさいっ!!親戚のおじさんに挨拶しなさいッ!!
など、母親の声が下から聞こえる。
やだ……だって親戚のガキンチョがうるさいからだ。
そんなことより、冬休みは部屋でゲームだ……。決して引きこもり、駄目人間にならない程度にバランスを整えてプレイしている。
誰が行くもんか………
私は女の子らしかぬ大勢。あぐらをかいて、枕を抱いたまま、コントローラーを握り締め、テレビにかじりつく。
10分、20分………。
カタカタカタとコントローラーボタンを押す音、物語の内容に集中している私。
実質、私の冬休みはそれらに全てを支配しているといい。
───今、プレイしているゲームは少しRPG。発売時は大ヒットしたが、今でも語り継がれる名作である。
私はプレイして、エンディングは感動した。
───ガチャ
私のドアを勢いよく開け、母親が呼びに来て、何言ってるか分からない怒号が展開し、その後は半ば無理矢理、下に連行され、挨拶に行かされた。
クソがっ………人がせっかく感動していたのにっ
お陰でやかましいガキンチョに引っ掴まれたり、その他、ギャーギャーうるさい声が来て、せっかくゲームのエンディングで感動していた気分が台無しだ。
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