第22話 新たなる仲間?
──〈冒険者ギルド・酒場〉──
皆はテーブルに座り、世間話。時間帯は夜、酒場には冒険者達が酒の乾杯、飯を食べる光景、馬鹿笑いの声を響かせ、大変賑やかだ。
サウル・ゲバラは盗賊、主に遺跡やモンスターの巣窟、秘境などで採掘、採取、墓荒らしなどで財宝発掘を生業としている。
腕に装備しているのは聖なる腕輪。墓荒らしの際、これを装備しないと呪われるからだ。
「とゆー訳で、よろしく」
サウルは手刀をビシッと上げ、陽気に自己紹介。
「まだ認めたつもりは……」
アレックスは頬杖を立て、ジロジロ。何故なら、半ば強引に仲間に加わったからだ。
「良いじゃないですか?パーティーは賑やかな方が……ミリアさんも、マスク・ド・a様も依存はないですね?」
デビッドは言う。
「はい」
ミリアはアンゼシカ(真美)の腕を組み、答える。
「まぁね……」
私も仲間に入っているのか……ミリアの溺愛癖に困惑しつつ、承諾。
「ま、細い事は気にしない、気にしないっ。ミリアが元王女だったのはビックリしたけど……それよりも飯にしようぜ、俺は腹減ったしっ。あ、歓迎会として、俺のオゴリでいいっすよっ」
ゴトッ……と、サウルは陽気に金貨を10枚をテーブルに置き、ニコリ。盗賊依頼は、モンスターの討伐依頼や採取依頼とは違い、それなりに儲かる。
──そして、ウェイトレスがオーダーを取る。
………チキンソテーとサラダ……。
「って何て?」
アレックスは、小さい声で身体を丸めて声を出すサウルに尋ねる。何故なら、さっきとは違い、物凄いシャイな様子だからだ。
ウェイトレス、ミリアもサウルのあまりりにも小さい声にビックリしている。
───そして、だ。
「何でさっきはテンション高かったのに、そんなに人見知りなんだよ?」
アレックスは尋ねる。
「……その、俺は本来、人見知りで……盗賊依頼だと、人と関わる事が少ないってゆーか、チームワークが何てゆうか……その……」
サウルは小さくなる。
彼は自己アピールは陽気だが、逆に人に話しかけられたら人見知りする性格である。
「何か、俺がイジメてるみたいじゃねぇかよ?」
アレックスは溜め息。
「アレックスさん、年下をイジメたらダメですよ」
デビッドは注意。
「ハァっ?」
「僕をイジメてたんですかぁ?ヒドいアレックスさんッ!!」
酒を飲んで酔っ払うサウル。
「イジメてねぇっ!!てか、未成年なのに酒を飲むなッ!!」
アレックスは注意。
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