第220話 アレックスと小さな翼(リトルウィング)
それからミリアは悪魔祓いの結果を皆に説明するのである………。
「そうですか………」
残念な様子を浮かべるロメロ、ミリアの悪魔祓いの失敗をまるで自分の事のように………。しかし、ミリアは前向きな様子を浮かべる。
「大丈夫ですよ。失敗しても私は諦めません」
ミリアは笑顔で言った。
やっぱり、物語最後のステージまで行かないとダメらしい………。
(ミリアさん………)
アンゼシカ(真美)は心配な様子。ラスボスエンドを回避する為、城を抜け出した事が原因によりミリアさんが………。もし、城を抜け出さなければミリアはさんは………などと罪悪感。
ミリアは言うのである。他の除霊師に頼むなりして諦めないから………。方法はない訳ではない、前向きに考えたら(心)の外に引きずり出して戦って倒せば良いかな………。
しかし、Diablosを外に出してしまい、もし奴に敗北すれば世界そのものに影響を与える危険は高い。
───そして、話の内容は人間に変身した小さな翼になる。
「可愛らしい娘ですね?」
ミリアは、テーブル席でスヤスヤ寝ている小さな翼を眺める。
アレックスは小さな翼を見て、口を開く。
「ま、正体を知った時はビックリしたよ。伝説の竜人族って奴か、人間に変身する飛竜がいるってな………」
「アレックスさん、手は出してはダメですよ」
「出すかアホ………変な事を言うんじゃねぇ」
デビッドのセリフにアレックスはツッコミ。何故なら12、3歳の娘に欲情する趣味はない。
「いや、案外分からないよ。アンタにずいぶんと懐いているみたいだし、何年かしたらそんなロマンチックな関係になる事もあらしいぜい………」
サウルは言う。
「今で言う年の差カップルですか。確かに、アレックスさんには、年下の恋人が合いそうですね………」
ロメロは面白半分で考察。2人のうわさ話にアレックスはタメ息を吐き………。
「お前らな………」
呆れるアレックスである………。俺で遊ばれる事は慣れているから気にしないが、こんなバカ話をするのが好きな自分もいる。
そしてアレックスの隣に………。
──かぷっ………。
「ってコラ、俺の耳はを甘噛みするんじゃない………」
いつの間にか起きてきた小さな翼に耳を甘噛みされるアレックスは優しく注意する。
──かぷかぷっ………。
「頭をカプカプするんじゃないっての………」
小さな翼に抱きつかれ、次は頭をカプカプされるアレックスは注意。何故なら若干、痛いからだ。
そんな光景を見て、皆は思う………。
「ふむ、怪しいですね?」と、デビッド。
「あれは、そのうち恋人関係に発展する奴だな………」
サウルは考察する。




