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第21話 謎の盗賊



「ちょっと待ったッ!!」


 ミリアの部屋に入って来たのはアレックス。それとデビッド。  


「ミリアさん、それはあまりにも無責任極まりないです」


 デビッドは腕を組む。

 

 2人は怒っている。何故なら冒険者ギルドの人間として……心配になって部屋の前で聞き耳を立てたら、ミリアの言葉に思わず乗り込んだ。


「アレックスさん、デビッドさん……この通り、パーティーを抜けさせて頂きます。これ以上、迷惑を掛ける訳には……」


 ミリアの言葉にアレックスは。


「何が迷惑だ?そりゃお前さんが元王女だったのはビックリしたが……けど、冒険者パーティーってのはただ強ければ良いって訳じゃねぇ。仲間がピンチならフォローする、仲間の欠点があればカバーする、要するにチームワークだ。だろ、デビッド?」


 と、隣のデビッドに尋ねる。


「そうです、僕もアレックスさんと初めてパーティーを組んだ時、かれこれ100回位は戦闘中に魔法が当たったり、当ててやろうと思った事もありました。冒険者パーティーは、最初は迷惑は当たり前ですよ……」


 デビッドはニコリと言った。


「そーゆーとこだ。………てかお前、100回は俺に魔法当ててたのか?


「3回はアレですが……残り97回はワザとです」


「テメェーーーッ!!」


 アレックスはムキになり、デビッドの胸元を掴む。


「冗談ですよ冗談……私からの愛情表現として、受け取って下さい……ラブ・ハラスメント、ですよ」

 

 デビッドは裏のあるスマイル。

 

「愛情か……ありがとよ」


 アレックスはデビッドの胸元を解放し、頭をポリポリと掻いてデレる。



───アンゼシカ(真美)とミリアは、2人のやり取りに困惑。何か、この2人を見たら迷惑とかどうでもよくなって来た……。

 ラブ・ハラスメントって何だ?ラブ・ハラスメントって?


「そーそ、仲間ってのは迷惑かけてなんぼってもんだ。迷惑をかけて、かけてそんで絆を深めるもんだ……」


 盗賊っぽい男、年齢は15歳位。


「……てか、お前は誰だ?」


 アレックスは尋ねる。


「まーおたくらの話し声が聞こえて、気になって入って来たわけ」


 見た目は陽気な少年盗賊シーフ。茶髪に青い瞳。靭やかな体格に袖無しの戦闘用ベスト、下は黒い腰巻き付きの白いズボンにブーツ。

 手提げ袋、短剣を所持し、腕には腕輪。  

 

「普通、人の部屋に勝手に入って来るのか?」


 アレックスは言う。


「ま、細かい事は気になさるなって……サウル・ゲバラ、俺の名前よ」


 このイベントシーンは、サウル・ゲバラの登場イベント。この後、仲間になる予定。





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