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第211話 扉の向こう側





───グヲヲヲヲヲヲッ!!


 悪魔タイプのモンスターは咆哮。両手を広げ、一斉に駆ける。両爪はキラリとし、白銀の宝石のような輝きを放っている。


 ガレッド率いる戦士団は異形化した兵士の姿に恐怖する。恐怖で震える気持ち根気を押さえ、得物を構えて駆けるのである。


「ハァッ!!」


 ガレッドはハルバートを片手で振るい、1体の悪魔タイプのモンスターを両断。他の部下達に気に掛ける余裕はない。敵を倒し、倒され、部下達の状況は分からない。戦死は覚悟の上、それが組織の掟だ。


 そして3体の悪魔タイプのモンスターは詠唱。横一列に並び、掌を掲げて漆黒の炎球を放つ。

 

───ッ!!


 ガレッドはハルバートを片手で振り回し、炎球を回避しつつ駆ける。そして3体の悪魔タイプのモンスターを斬り伏せる。


 

 …………そして最後の2体の悪魔タイプのモンスターを一気に両断し、撃破した………。


 広間の中、漆黒の炎が至るヶ所にパキパキと燃え盛り、破壊された円形の跡が広がる。


「同胞よ、天に安らかに眠れ………」


 ガレッドはハルバートを納め、哀悼の意を込める。

 自分に付いて来た同胞達は5名、戦死したのは3名であり生き残ったのは2人だ。悲しくはない、彼等は勇敢に戦い、死んだ。これまでの戦場もそうだ、常に生と死が分かれ、ある者は油断したから、またある者は弱かったから、そして………またある者は捕まって見せしめ的に処刑されて死んだ。


───同胞の(死)に、涙を流して悲しむ構成員。しかし、悲しむヒマはない。


「行くぞ、中に突入する………」


 ガレッドは生き残った同胞達に指示。そして正面にある重厚な扉の中に入る。


 ★★★★★★


 ガレッド率いる部隊は階段を下っていた。奥に伸びていく階段はまるで外部から遮断された異界。ジメジメとした空気、岩造りの壁に階段。天井には柑橘色の灯りが点されたランタンが照らしている。


「いつ、敵が待ち構えているか分からない。いつでも戦闘体勢を整えておけ」


 ガレッドは厳しい口調で付いて来くる同胞に指示。


───そして………。階段を降りた場所、鉄格子の部屋がズラリと行き渡り、それは地下の牢屋。天井には紅色の灯りが灯されたランタン。地下の牢屋全体を、不気味な灯りで照らし、天井からはピチャ………としずくの音、ジャラジャラとした鎖が揺れる音が響き渡る………。


 ここでは恐らく、表向きは王国が運営している教育を兼ねた民族の保護施設。しかし裏では民族派の捕虜達を幽閉し、テロの情報を得る為に拷問が行われたのであろう。


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