第20話 ミリアの決意
───〈ミリアの部屋〉───
依頼から帰った後、ミリアの気持ちを整理する為、アンゼシカ(真美)と話し合う。他の2人は酒場にて待機している。
部屋は至ってシンプル。普通のベッドに鏡台、収納ケースに衣装棚。城で暮らしていた頃よりは丸反対だが、野宿よりは遥かにマシである。
「体調は大丈夫かい?」
アンゼシカ(真美)は尋ねる。
…………ミリアはベッドに座り、隣に座っているアンゼシカ(真美)に少し沈黙した後、頷く。
「父の民族支配は知っていました。これだけ憎まれていると思って心が傷みました……」
──………。
ミリアの言葉に、アンゼシカ(真美)は沈黙。
「父上は恐い人でした。父の民族政策に反対する大臣は多くいました。けど、反対した者は皆、粛清されて、私も反対しようとしたけど、父上が恐く、自身の命の可愛さに……情けないですよね、自身の親に意見出来ない娘なんて……もし、間違っていたら直接伝えれば良いだけなのに……」
アンゼシカ(真美)は聞き入れる。
「いくら私が意見した所で聞いてはくれませんし、私は父上の娘、罪もない人達を大勢殺した国王の……娘。アンゼシカ将軍は、追放するハズですよね……」
ミリアは涙。自身にもっと覚悟があれば……父上に意見を訴えれば………と、悔しい思い。
(ミリアさん……)
アンゼシカ(真美)は何も言えない。けど、何故か気持ちは分かる。
少し間を置いて………ミリアは口を開く。
「私、パーティーから抜けます」
ミリアは言った。
「どうしてだい?」
アンゼシカ(真美)は落ち着いた様子。
「その、私皆様に迷惑を掛けてしまって、これ以上、足手まといになってしまうので……先程の事でも、マスク・ド・a様が来てくれなかったら……」
ミリアは理由を説明。
彼女なりの責任だろう、しかし、真美は驚かなかった。何故ならこれは物語上、ミリアのパーティー脱退イベントである。森林での戦いは、本来は森林から撤退し、ギルドに帰還する流れである。この話をする相手は、本来はアレックスとデビッドであり、場所は酒場の席である。
マスク・ド・aの出現により、少々変化している。
「パーティーを抜けて、どうするんだい?」
「また、イチから出直します。それから採取依頼から始めて、経験を積みます」
ミリアは答えた。
読んで頂きありがとうございます。読んでみて気に入ればブックマーク、評価ポイント、感想をお願いいたします。




