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第204話 モンスターの討伐依頼






───場所は北部にある森丘地帯。木々が広がり、高低差の激しい地層が露出した崖丘。今日はモンスターの討伐依頼。依頼内容はこの地帯にて、通行人を襲撃したり周辺の村を破壊したりと人的被害を発生させているリザードナイトやトロール、ゴブリンなどで構成されたグループである。



 ★★★★★★


 アレックス達は現場に向かい、歩くのである………。現場まで歩いて1時間30分の距離だ。



───現場まで向かう途中、そのモンスター達と遭遇した。勢力が拡大し、異常事態である。原因は恐らく王国軍が戦争準備の為、東部に戦力を集中している事により、北部まで追いやられたのだろう。

  

 場所は見晴らしのよい景色が広がる街道。行き渡る森林からは日差しがポツポツと差し込み、景色や地面を照らしている。


 出没したのはリザードナイト4体、トロールが3体、ゴブリンなどが5体。得物をブンフと振り回し、狂ったように戦闘体勢。


「いくぞ、お前らッ!!」


 アレックスはロングソードを構え、掛け声を響かせて号令を与える。


───アレックスの掛け声に、皆は返事して臨戦態勢を整える。


 するとモンスター達は咆哮を響かせ、それが攻撃開始の合図となり、ドスドスと足音を上げて突っ込んできた。


 アレックスは駆ける。まずは1体目のリザードナイトに狙いを照らし、先制を仕掛ける。


「だぁっ!!」


 ロングソードを振るい、一撃で撃破。なお、ロングソードには(龍属性)が付与している為、竜系のモンスターには効果抜群である。右側左側、それぞれ2体のリザードナイトが斬りかかる。


────ッ!!


 右側のリザードナイトの攻撃を回避。次に左側から斬りかかるリザードナイトの剣をガードするアレックス。


 すると回避されて体勢を整えたリザードナイトがアレックスに突っ込む。


「アレックスさんッ!!」


 同時だった。アレックスが振り向くとミリアがリザードナイトを斬り伏せ、撃破した。


 前方に2体、右方向に1体………と、ミリアは感覚を察知、アレックスの横を通り抜けて走る。


「ミリ………」と、アレックスが声を吐き出すと同時に………。


────ッ!!


 空中に緑黄色の鮮血が激しく行き渡り、地面に広がる。


 倒れているのは2体のリザードナイト、1体のゴブリンが全身をピクピクさせて絶命していた………。


「ふぅ…………」


 ミリアはショートソードに付着した返り血を軽く払い、冷静な瞳を光らせるのである………。額には返り血、ミリアの表情はまるで戦闘する事をだけに特化された感情のない人形のように………。



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