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第203話 仲直り、そして溺愛復活のミリア





───〈中央地区・大通り〉───


「ハァ、ハァ、ハァッ………」


 アンゼシカ(真美)は息を切らし、(何か)から逃亡するかのように走っていた。嬉しいのか、面倒くさいのか。どうして、もう………。大通りを行き交う市民をぶつからない程度に避けながら全力でダッシュ。

  

───すると後ろ、キラッと瞳を光らせて追いかけてくる(何か)。


「待ってくださぁ〜~~~いッ!!マスク・ド・aさまぁ〜~~~ッ!!」


 ミリアである………。アンゼシカ(真美)が避けてダッシュした同じルートをスイスイと進み、猛スピードでダッシュ。


「もう、勘弁してくださいッ!!」


 アンゼシカ(真美)は訴える。私がミリアさんの事を許した同時だった、いつもの溺愛癖が復活したのだ………。


「何で逃げるんですかぁ?マスク・ド・aさまぁ~~~~?」


 元気になったミリア、何処か前より動きが活発になった気が?。ヨハーソン侯爵邸で気づかれなかったアレは一体、何だっただろか………。


(こうなったら、隠れよう)


 考えても仕方ないからとりあえず、裏路地に隠れよう。と、アンゼシカ(真美)は細い道に入る事にした。


 ★★★★★★


(フゥ………)と、アンゼシカ(真美)は建物の影に置いてあるタルに隠れ、追いかけてくるミリアをやり過ごして一息。元気な娘だ、私も彼女と仲直りが出来て何より嬉しい気持ちだ。


 すると、キラリとしたミリアの気配。思わず気配の先に視線を移動させる。


「みぃ~〜~つけたぁ………」


「ミリアさ………」


 場所は隣、アンゼシカ(真美)が声を出したときには………。


───ぎゃあああああああッ!!


 アンゼシカ(真美)の断末魔の叫びが裏路地に響き渡る………。


「マスク・ド・aさまぁ〜〜~~」


 裏路地で隠れていたけどミリアに確保され、アンゼシカ(真美)は抱きつかれ、スリスリされる。というか、相変わらず華奢な女の子の割には凄い力である………どこかパワーアップしたかな?。


 ★★★★★★



───〈中央地区・大通り〉───


「ああ、やっぱりこうなるのね………」


 アンゼシカ(真美)はトホトホと困惑。ミリアに抱きつかれながら大通りを歩いていた。周囲の人視線が痛い………。


「もしかして、迷惑ですか?」


 ミリアは心配な様子で尋ねる。


「いや、そんな事はないさ。ミリアさんが元気になって、こうして仲良くなっていつもの君が復活したので、私も嬉しい限りだよ」


 と、私(真美)は腕を組んで尋ねるミリアにそう言った。


「マスク・ド・aさまぁ~~~~」


 ミリアはスリスリと溺愛してくる。


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