表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

200/556

第199話 ヨハーソン家の歴史Part48





───次の日、カイト・アルゼイドの(死)は、王都に広まった。しかし彼の(死)は工作員による粛清として、正当化された。カイト・アルゼイドの容疑は反逆未遂の罪として処理され、そしてありもしない余罪、(残党勢力に情報提供)(国王陛下に対する批判)(違法行為の隠ぺい)など様々だ。



 それから………クリスは役職を全てを捨て、王都から逃げるように王都を離れた。レオナルドに裏切られ、自分もいつか殺されてしまう恐怖に負け、目的もなく向かって歩いた………。


 

 ★★★★★★


───とある平原、街道を歩いていたクリス。


(俺は、今まで何をしていたんだ………)


 クリスは荷物を背負い、絶望的な様子。まるで今まで積み重ねてきた実績が糸も簡単に崩れ落ちたかのように………。どうしてもっと早く異変に気づいてやれなかったのか………と、後悔する自分。しかし、今となってはもう手遅れだ。


 特に目的もなく、クリスは縁もゆかりも無い西の地域に向かって歩いていた………。どこかの町に移り住み、静かに余生を過ごすのも悪くない。


 ★★★★★★



───〈ホーマックの町〉────


 クリスはこの町に行き着いた………。

 ホーマックの町は布製品類、家財道具、生活用具などの物作り産業が盛んな町である。工場が建ち並び、煙突からは煙が空に向かって登っている。


 とある空き家にて………俺はここの町長に頼み込み、住み込みとしてこの町で働かせて欲しいと頼み込んだ。紹介された部屋がここだ。


(ふぅ…………)


 クリスはタメ息を吐き、くつろぐ。屋根があるだけマシであり、ホコリまみれである。もう、王都の事は忘れよう。ここで新しい人生を送る事にする。


 ★★★★★★


 仕事は生活用具を作る工場にて、作業を行う。仕事は前職より楽だが、自分が作った商品が人に使われる為、仕事の達成感はある。


 1日はこうだ。朝から仕事が始まり、昼に休憩。休憩時間に他の作業員と何気ない会話をし、夕方まで仕事に精を出す。


 仕事が終わり、部屋に戻るクリス。


「ハァーーーー…………」


 背伸びをするクリス。もはやレオナルドの事を考えるのは、消えていた。そしてベッドに横になり、就寝………。



 ★★★★★★


 不思議と王都から追手が来ることはなく、クリスがホーマックの町に来て5年の年月が流れていた。そしてクリスの事を気に掛けたこの町を貴族に呼び出され、そしてある事を頼まれる。


 君に、ここの領地を引き継いでほしい………。


───公爵貴族の館にて、使用人が応接室で爵位の跡継ぎを頼まれた。少し前に公爵貴族が亡くなり、子がいない為、跡継ぎがいなかった。若くて真面目な若者を跡継ぎにするように頼まれた。


「分かりました………」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ