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第1話 始まり


 私の名前は山瀬真美(やませまみ)

 私はごく一般の会社勤めのOL。会社の帰り道、近くのDVD、ゲーム販売店で中古ゲームを買った。前から気にはなっていたが、仕事が忙しく、する暇がなかった……。

 また今度、また今度……そんな毎日をズルズルと送っていたら3年の月日が流れていた。しかし、3年も経過した今でも中古4980円(税込)。中々の値段である。


「今日も疲れた……帰ってゲームしよ……」


 真美(まみ)はビニール袋からゲームのパッケージを眺め、呟く。

 明日は土日、仕事は休みである。私はゲームは好きだが、ネット対戦よりストーリーを楽しむ派である。このゲームはRPG、ネットの通販サイトの口コミでは星4つから5の評価されており、面白いらしい。口コミでは、胸熱なラストから悲しい結末を迎えるマルチエンドもあるらしい。


 夜、時刻は6時過ぎ、下りの二車線道路には高速で車が行き交い、街路樹に照された歩道には仕事帰りのサラリーマン、子連れの親子、学生が賑やかしている。


(……………)


 真美(まみ)は賑やかな光景を羨ましく眺めていた。何故なら私はあまり友達がいない、平凡な家庭に生まれ、平凡な学生時代を過ごし、一緒に遊んだ友達も社会に出てからは大学に進んだり、県外に引っ越したり、それぞれの進路に進み、今は疎遠化している。


 今の私は地元の会社に就職し、今でも実家暮らし、平凡な日常を送っている。

 皆はどうしているのかな……結婚しているかもしれない、今は私26歳。因みに彼氏はいない。


 真美(まみ)は何気無い事を考え、ゲームのパッケージを眺め、横断歩道に入る。しかし、横断歩道の信号は……赤。


───ちょっとアンタ、危ないッ!!


 通行人の怒号が響く。怒号は誰に対して訴えているのか……。


「えっ?」


 横断歩道を横断中、真美(まみ)が右側から接近してきたライト、クラクションに反応した時には……


───(まみ)の身体は宙を舞い、コンクリートの地面に叩きつけられる。

 袋からゲームソフトが覗き、どくどくと血が行き渡る。


―――MILIA――追放王女と4人の仲間達。


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歩行者にも信号は守ってほしい。切に思う次第であります。車と歩行者、どっちが良い悪いではなく、とにかく事故を減らしましょうと。信号無視は特にぼんやりしている時、特にこんな猛暑の時期が多いです。そんなこと…
やませさん先生、今日もお疲れ様です! 本当に暑い日が続いておりますので、お互いに気を付けましょうね(;・∀・)アハハ 今日から三連休ですので続きを読ませて頂きました。 今回のお話しは、日常から非日常…
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