表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

185/556

第184話 ヨハーソン家の歴史Part32



   


───そして………レオナルドの元に駆けつける2人。


「助太刀に来たぜ、レオナルドよ」


───ロングソードを構えるクリス。相手は戦争を引き起こした元凶、いや人間全体元凶であるDiablosディアブロス。全てを支配するかのように広がる漆黒の威圧感。


「僕も来ました」


 騎士馬から降り、カイトはショートソードを構える。


「お前ら………」

  

 レオナルドは駆けつけた2人を眺め、言葉に出来ない安心感。


   愚かな、2人ごときが加わった所で………


 Diablosディアブロスは漆黒の威圧感を全体に行き渡らせ、戦闘体勢を整える。全身に漆黒の熱圧、力量はまず人間ではない。


───Diablosディアブロスの威圧感に応えるように、周囲にいる漆黒の聖職者達はガシャと音を響かせ、同じ漆黒の威圧感を漂わせつつランスを一斉にランスを構え、臨戦態勢を整える。



 そしてレオナルドの期待に応じるように、次々と戦士団の兵士達が集結し、数は10、20、30………数十名はいるだろう。


「よく駆けつけて来た、同志たちよ。もうひと踏ん張りだ、コイツ(ディアブロス)を倒せば、戦争は終わるッ!!付いてこいッ!!」


 クリスは威勢ある声を響かせ………。


───ッ!!


 兵士達は得物を高々と突き上げ、クリスの威勢に応えるように雄叫びを響かせる。もう彼等だ(答え)は決まっているらしい。


 自分には仲間がいる、始めは少ない人数だった。長い制圧活動の中、戦士団に入って来る者、怪我や死にたくない為、去る者もいた。自分も何度も死にかけた、何度も挫けそうになった。それらを繰り返して経験し、積み重ねた結果がコレである。


  フム、バカバカしい………何人が加わろうと、状況は変わらん………人間ごときが、このDiablosディアブロスに挑み、勝てるとでも思っているのか?


 Diablosディアブロスは尋ねる。


「勝つよ、俺達はずっとそうして来たからだ。聞けよ悪魔、人間はな嫌な事や辛い事、失敗してそして成功して繰り返して、色々な事を見て聞いて経験して、成長するんだよ。ここに集まっている同志達は、その積み重ねなんだよ」


 レオナルドは言った。これから、王国の陛下になれば失敗はする。失敗して、成功を繰り返して積み重ね、互いの民族、宗教、文化を尊重し合い、良い国にするのが夢である。


  理解できぬ、なら我々が全てを否定する………。


 Diablosディアブロスは漆黒の威圧。


 レオナルドは勇敢な表情を浮かべ、Diablosディアブロスを睨み………。


「行くぞッ!!」


 レオナルドは聖剣を構え、先行。そして同志達と共に駆けるのである。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ