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第180話 ヨハーソン家の歴史Part28




  

 しばらく、戦場を駆け抜けた先に奴がいた。

───場所は中西部地点。戦場にてレオナルドはとある人物と相対した。とある人物の周りには漆黒の聖職服を着用した兵士の部隊が整列していた。頭部に冠、顔には呪印札が貼られたモンスターだ。


「もう少し、時間があればアナタと話し合えたかもな………」


 騎士馬に乗ったレオナルドは残念な様子を浮かべ、聖剣を構える。自分自身の能力不足を悔むしかない、もう少し交渉技術があれば………もう少し奴等の事を調べていたら………そう、相対した人物とは………。

 

「時間があっても無くても関係はない。我が貴族は大陸統一を果すため、こうなる事が運命だった………」


 とある人物の正体、それはギリアム公爵。異形化した肉体に赤黒いオーラを漂わせ、大剣を片手で担ぎ上げ、構える。


 するとレオナルドは聖剣を構え………。


「悪魔に魂を売りやがって………それがアナタが望んだ事なのか?」


「そうだ、世界の始まりは暗黒だ。この世界の全てを暗黒に染める事が有るべき姿なのだッ!!そうだ、貴様達もディアブロス様に配下になるといい、そうすれば分かるハズだ………」


 ギリアムは言う。


 レオナルドは聖剣を片手で突きつけ、口を開く。


「生憎、悪魔を崇拝する趣味は無いのでな。そして改めて分かったよ、お前をここで倒さなければ世界は終わるってな………」


「交渉は決裂か………なら、貴様らはここで暗黒に、ディアブロス様の元に導いてあげよう」


 ギリアムの言葉に、周囲にいる聖職者達は戦闘体勢を整え、ランスを構える。ギリアムは赤黒い息を吐きつつロングソードを片手で構え、刃身に漆黒の行き渡らせる。

 

 ギリアムの威圧感にレオナルドは不敵に表情を緩ませ、宣言する。


「やってみるといいさ………人間ってゆーのはある意味しぶといって、俺達がしっかり教えてやるよ」


 レオナルドは言った。確かに世界を破壊するのは人間なら、それは悪魔と同じなのかも知れない。しかし、後世の為に時代を築き、導くのも人間だ。


「出来るのか?蛮族上がりのガキ共ごときに?」


「あまり舐めないで貰おうか?。俺達はひたすら地域を制圧するだけじゃないって、とある人から教わったんだよ………」


 レオナルドは言った。国を動かしていくには交渉能力、世の中は土下座をして上手くやれる程、甘くはない。と、クリスが言ってたな………。王国を建国したら、外交やその他の指揮はアイツ(クリス・ヨハーソン)が担当するのが相応しいかもな………。


───そして俺は国王、ここで示すのが筋ってモノだな………。


 レオナルドは聖剣を片手で構え、全ての代表としての威圧感を漂わせる。


 

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