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第177話 ヨハーソン家の歴史Part25




 そして、爽快な青空の下で両勢力は交戦を繰り広げていた………。空気中に行き渡る灼熱と化した漆黒の砂煙、視界が不良の中で互いの勢力は怒号を響かせて駆ける。


───戦場にて、壮絶かつ血なまぐさい形となって広がる両勢力の死体。互いの勢力は仲間の死体を乗り越え、雄叫びを響かせて刃を交え合う。


 戦況は五分五分な状況………バリスタ弾による砲撃、漆黒の炎球による爆発が戦場全体に発生させ………双方の勢力がバリスタ弾による砲撃、漆黒の炎球による爆発に巻き込まれ、空気中には灼熱と化した血と硝煙が充満。


 ★★★★★★


「ハアアアアッ!!」


 騎士馬に乗り、戦場を駆け走るクリス・ヨハーソン戦士団長は馬術を活用し、前進。ロングソードを振るって敵兵であるモンスターを次々と斬り伏せていく………。


───ッ!!


 敵兵である1体の骸骨騎士は、クリスが突き放ったロングソードに胸を貫かれ、地面に崩れ落ちる………。


 すると、四方から敵兵のモンスター。トロールやゴブリン、骸骨騎士と昆虫騎士がクリスに向かって駆け、狙いを定めて一斉に攻撃を開始。


 クリスは察し、そしてあらゆる対処法を経験の中から計算し、割り出した行動を実行する。この状況なら、かれこれ戦場では数え切れない位に味わった。日頃からこのような対処法は経験の中に入れておくモノであり、生死が分かれる。

 

「ちぃっ」


 状況にイラッとしたクリスは軽く舌打ちをし、騎士馬による馬術を活用しての迎撃で対処する為に体勢を整えようと………。


 その時、タイミングを見計らうかのように………。閃光のように、甲高い蹄の音を地面に響かせて駆けつける。


「ハァッ!!」


 騎士馬に乗ったレオナルドは片手で聖剣を振るい、トロールやゴブリン、骸骨騎士と昆虫騎士などのモンスター達を一瞬にして斬り伏せ、女神送りにする。


 美味しい場所を横取りされ、それは違う意味でイラッとしたクリスは………。


「全くお前はっ」


 クリスは一言。自分で対処は出来るから余計な事をするな………と言いたくなるが、堪えるのである。


 しかしレオナルドは額にモンスター達の返り血を行き渡らせ、声を響かせる………。


「このまま行くぞ、そんで死ぬなっ」


 レオナルドは聖剣を片手で構え、騎士馬を走らせる。今いるのは戦場、一瞬の気の緩みが命取りだ。

 そして余計なプライド、何も考えずに少しでも多くの敵を倒し、力量に酔った事で危機を判断しなかった者がピンチになれば対処出来ずに死亡した同胞もいた。


 戦場では、出来るだけ助け合う………それが西部戦士団のスタイルだ。



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