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第171話 ヨハーソン家の歴史Part19




───そして………時刻は朝。ギリアム公爵軍との大規模な戦争を乗り越えてから3日の時間が経過していた。戦争は西部戦士団が逆転勝利、これ以上の争いは不利益と判断し、敵勢力のギリアム公爵側との和平、併合、その他の地位協定などを含めた交渉を行いたい所だが、連絡がつかないので困っている。



 ★★★★★★


 西部戦士団、そして彼らに付いてきた同志達は皆、町中を大規模な改築活動をしていた。これから町は王都に改築する予定であり、国を建国する為、王城を建設中である。


 

 王国を建国する計画、現状ではこうだ………。


───中西部地域には王都を改築。そこから馬で走って3時間の距離、東部地域では中央都市アフタヌーンを計画し、建築している。

 

 ★★★★★★


───〈前公爵邸・会食室〉───


「ギリアム公爵とは連絡はつかないのか?」


 テーブルに座るレオナルドは言う。


「まあな、公爵がいないから交渉は不可能になっている。全くどうしたものか………」


 クリスはタメ息。


「あちらの関係者から話は聞いていないのか?」


「それなんだけど。側近によれば戦争に負けて次の日の朝から行方不明だって話だ………」


「行方不明?」


「そう、どうなったか分からない。このまま話にならなかったら対話なしで併合することになるな」


 クリスは言う。少し警戒、貴族が領地を捨てて行方不明はあり得ない。側近ですら行方が知らない、それが不気味で仕方ない。


「そうか………他の地域はどうなっている?」


「順調だ。特に環境が過酷な北東部は徐々に植物が育っているとのことだ………」


「そうか、ついにここまで来たんだな」


 レオナルドは腕を組み、安心した様子。ここまで来るのに敵味方双方の血を流したが、それらが報われて嬉しい気持ちだ。大陸統一、王国建国ははすぐだ。


「あと、コレだ。受け取ってほしい」


 レオナルドは得物を受け取る。


「制圧した町の教会で貰ってな………お前が王様として相応しいし、象徴としてこの聖剣を受け取ってほしい」


「俺が王様か………なら、この聖剣に恥じぬように務める。共に着いて来てくれないか?」


 レオナルドは片手で聖剣を抜き、輝く刃を眺めながら口を開く。


「今更かよ………同胞達はお前と共にあるし、これから苦労はする。その度にお前は俺や同胞達を頼ればいい………」


 クリスの言葉にレオナルドは………。


「ありがとうよ、相棒………」


 レオナルドは言った。


(フフフ………)


 幻想体のミリアは2人の光景を眺める。2人はまるで友人関係のままであり、歴史的な光景ではあるが微笑ましい気持ちになる。


 

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