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第166話 ヨハーソン家の歴史Part14




 戦場があった後、平原にて………双方の兵士達は戦死体を死体袋に入れ、活動していた。目を背けたくなるような光景が広がり、戦死した仲間に涙する兵士が多数存在している。



★★★★★★


───2人は会話していた………。


「そんな事があったのか………」


 レオナルドはクリスの話に驚愕した。協力を要請して断られ、戦士団の為に土下座をして床に頭をゴシゴシと付けた事も………。


 するとクリスはさらに口を開く………。


「ま、協力関係を築ける事は出来たし、今回の修羅場は乗り越えられた………そんであの公爵、最後に何て言ったと思う?」


「何だ?」


「国を建国した際、自身を外交役として雇ってくれだって………君達のような若者に、国を動かしていくのは不安だと………年長者がしっかりと交渉や外交、指導して支え、ましては土下座やあんな下手な交渉で上手くやれる程、国政は甘くないってね………」


「確かにね………」


 レオナルドは納得したような様子。


「これからは、バカみたいに武力行使をするんじゃなくて話し合いも大切らしい」


「そのセリフから察すると、奴(ピエール公爵)さんから俺達の事を色々と表現されていないか?」


 複雑な笑みを浮かべ、レオナルドは尋ねるのである………。


「そこは想像に任せるよ」と、クリスは返した。


 これまで自身は上手く活動してきたつもりだった。(地域の宗教や伝統、文化を尊重しつつ領主の地位の保証)と決裂すれば(武力行使)を交渉材料とし、やってきた。しかし、それだけは限界がある。場合によっては上手く立ち回り、交渉しなくてはならない。



「レオナルド戦士団長ッ!!」


 2人の元に駆けつけてきたのは、甲冑姿の少年。

 青髪、キリッとした瞳。容姿は16から17歳、まだあどけない。


「コイツは?」


 クリスは尋ねる。


「自分はカイト・アルゼイドと言います」


 青髪の少年は答えた。

  

「俺の弟分だ。なかなか見込みがあってな、たまに直々に訓練に付き合っている仲だ。それで、何のようだ?」


「はい、死体の袋詰が終わってやる事がなくて、それで………」


「そうだな、休んでろと言いたい所だが………クリス、お前がカイトと手合わせしてみろよ」


 レオナルドは言った。


「分かった。言っておくが、厳しく行くぞ」


 クリスはロングソードを抜き、構える。


「はい。よろしくおねがいしますッ!!」


 カイトはショートソードを構え、クリスと対峙。


───そして、実戦型の訓練を開始。まずはカイトが斬りかかり、互いの刃が激しく交わって火花を散らすのである。

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