第166話 ヨハーソン家の歴史Part14
戦場があった後、平原にて………双方の兵士達は戦死体を死体袋に入れ、活動していた。目を背けたくなるような光景が広がり、戦死した仲間に涙する兵士が多数存在している。
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───2人は会話していた………。
「そんな事があったのか………」
レオナルドはクリスの話に驚愕した。協力を要請して断られ、戦士団の為に土下座をして床に頭をゴシゴシと付けた事も………。
するとクリスはさらに口を開く………。
「ま、協力関係を築ける事は出来たし、今回の修羅場は乗り越えられた………そんであの公爵、最後に何て言ったと思う?」
「何だ?」
「国を建国した際、自身を外交役として雇ってくれだって………君達のような若者に、国を動かしていくのは不安だと………年長者がしっかりと交渉や外交、指導して支え、ましては土下座やあんな下手な交渉で上手くやれる程、国政は甘くないってね………」
「確かにね………」
レオナルドは納得したような様子。
「これからは、バカみたいに武力行使をするんじゃなくて話し合いも大切らしい」
「そのセリフから察すると、奴(ピエール公爵)さんから俺達の事を色々と表現されていないか?」
複雑な笑みを浮かべ、レオナルドは尋ねるのである………。
「そこは想像に任せるよ」と、クリスは返した。
これまで自身は上手く活動してきたつもりだった。(地域の宗教や伝統、文化を尊重しつつ領主の地位の保証)と決裂すれば(武力行使)を交渉材料とし、やってきた。しかし、それだけは限界がある。場合によっては上手く立ち回り、交渉しなくてはならない。
「レオナルド戦士団長ッ!!」
2人の元に駆けつけてきたのは、甲冑姿の少年。
青髪、キリッとした瞳。容姿は16から17歳、まだあどけない。
「コイツは?」
クリスは尋ねる。
「自分はカイト・アルゼイドと言います」
青髪の少年は答えた。
「俺の弟分だ。なかなか見込みがあってな、たまに直々に訓練に付き合っている仲だ。それで、何のようだ?」
「はい、死体の袋詰が終わってやる事がなくて、それで………」
「そうだな、休んでろと言いたい所だが………クリス、お前がカイトと手合わせしてみろよ」
レオナルドは言った。
「分かった。言っておくが、厳しく行くぞ」
クリスはロングソードを抜き、構える。
「はい。よろしくおねがいしますッ!!」
カイトはショートソードを構え、クリスと対峙。
───そして、実戦型の訓練を開始。まずはカイトが斬りかかり、互いの刃が激しく交わって火花を散らすのである。




