第158話 ヨハーソン家の歴史Part6
「おい、何をする?」
「お楽しみだよ」と、レオナルドは答えるだけ………。
それからは公爵貴族とその他貴族に麻袋を顔に被せてから中央広場に連行して公開処刑(お楽しみ)が行われる………。
★★★★★★
───そして中央広場にて………。
大型の木製舞台に設置された5人分の断頭台。
一斉に振り下ろされた断頭刃の音が広場中に響かせ、空中に鮮血が広がる。断頭された貴族の頭部が木製舞台にゴロゴロと転がり、血がドロドロと行き渡り、ポタポタと舞台下にこぼれ落ちる………。ちなみに処刑道具は奴らの私物を使わせてもらう事にした。自分の行いにより、最期は自分の私物で殺される、まさに傑作である。
レオナルドはロングソードを掲げ、高々と告げる。
「この町を支配していた暴魔は滅んだっ!!今日からは我々がこの町を支え、この町の人達に豊かな暮らし、繁栄を築き上げる事を約束しようっ!!そして大陸統一の為、王国建国の為の同胞として君達を迎え入れようっ!!」
レオナルドは力強い発言。
───ッ!!
観衆達はまるで悪魔から解放されたかのように歓声を響かせる。領主に逆らえば処刑され、町から逃げ出そうとすれば処刑され、税金を払えない者は皆、見せしめとして断頭台に連行されて殺された。一言で例えたら恐怖政策。
レオナルドとクリスはこの町を支配していた悪魔を討ち滅ぼしたカリスマ的な英雄である。大陸統一、王国建国の支持は説明するまでもない。レオナルドとクリスをこの町、いや大陸西部の支配者として認め、付いていく覚悟だ。
★★★★★★
町の中央広場にて、戦士団は町民の救護活動。炊き出しによる食事、傷の手当て、その他の提供を実施。
レオナルドは、部下達に指揮するクリスに歩み寄る。
「ありがとうクリス。お前のおかげで助かった」
レオナルドは感謝する。
レオナルドの言葉にクリスは………。
「礼を言うなら天気に言ってくれ、あのくもり空にならなかったら分からなかった。天気によって相棒のピンチが分かるなんて、神様も気まぐれもんだな………」
「ハハハ、そうだな………俺の命は軽いのか重いのか………」
クリスの皮肉な発言に、レオナルドは軽く笑って頭をポリポリを掻く。
「ま、天気によって仲間のピンチが分かる俺もアレだな………」
クリスは冗談気に言う。
───そんな感じで2人は何気なく話をしていた………。内容は村にいた頃の話、子供の頃の思い出話、そして今後の野望を語る。戦場とは違い、まるで仲の良い親友関係。




