表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

157/556

第156話 ヨハーソン家の歴史Part4




 それから………シュバルツ率いる西部戦士団、ヨハーソン率いる戦士団と分かれ、北西部地域と南部地域の併合計画を開始した。シュバルツは北西部、ヨハーソンは南部、方針は基本的には対話だが、場合によっては武力を行使する。


 ヨハーソン率いる西部戦士団は、南部の全地域を貴族達で支配すること(自身の領地、地位、伝統の維持)を条件に併合を成立し、無事に成功した。支持を得た貴族からは私設軍も加入し、戦士団の戦力が強化された。しかし、シュバルツ率いる戦士団は………。



 ★★★★★★


───ッ!!


 シュバルツ率いる西部戦士団は、市外に広がる平原地帯駆け走る。市街の広場にて、使者が断頭台にて処刑される形で交渉は決裂、(自身の地域、領地は渡さない)が地域を支配している公爵貴族の答えだ。


「蛮族は皆殺しだッ!!」


 貴族連合軍は徹底攻勢。なお、貴族の私設軍は5団体の貴族の私設軍で構成され、戦力は強固。重装な鎧に屈強かつ歴戦クラスの兵士達によって編成されており、軍事力は高い。人頭税や物資の徴収、横流しにより民は飢え、意見する者は処刑されており、いわゆる独裁である。


───貴族連合軍の攻勢に、シュバルツ率いる戦士団は………。


「クソッタレッ!!」


 レオナルドは苦悶の表情。ロングソードを振るい、敵を倒していく。しかし相手側の屈強な兵士達の攻勢により、味方軍は次々と倒され、苦境に立たされる………。


 平原地帯に行き渡る味方の兵士達。シュバルツ率いる戦士団は徐々に士気が下がり、後退していく。


───レオナルドは複数の屈強な兵士達の攻撃に対し、守勢に立たされる。


(このままでは………)


 レオナルドは額から汗を流し、険しい表情。

 このまま死ぬのか………大きい目標を掲げて村から飛び出し、そしてこの有り様だ。自分の目的の為、多くの仲間達を巻き込み、死なせてきた。


 恐らく、これまで死なせてきた仲間達が死神となって、俺の足に掴みかかったのだろう………。


───爽快な天気からくもり空に、まるで俺達(シュバルツ戦士団)の状況にピッタリだな………。


 くもり空から雨、平原地帯が灰色に行き渡る。


(こうなったら撤た………)


───レオナルドッ!!


 それは雨の音、レオナルドの苦渋の決心を切り裂くように………。騎馬に乗ったヨハーソン率いる戦士団は怒号を響かせ、駆ける。ヨハーソン率いる戦士団は南部の兵士達が仲間に加わり、軍事力は大幅に強化された。

 

 シュバルツがピンチと察した訳、それは爽快な天気からくもり空に変わって嫌な予感がしたからだ………。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ