第152話 ヨハーソン家の歴史Part1
ミリアは机上に(ヨハーソン家の歴史)の書物をパラパラとページを広げる。
───ッ!!
するとページが光り、ミリアの記憶の中に(何か)が流れ出される………。まるで頭の中に光が差される衝撃だった。
★★★★★★
それは250年前………。まだクロフォード王国が存在していない頃、大陸西部は幾つもの地域により、独自の文化により繁栄していた。
東地域の村出身の金髪のシュバルツの青年戦士、赤髪ヨハーソンの青年は大陸西部全土を開拓して国を建国する為、大規模の組織を結成し、戦を繰り広げていた。建国に伴う障壁、(モンスターの討伐)(森林伐採)(町の開拓)(領地拡大)を行うのである。例えによったら侵略行為、武力行使、破壊活動になるが、建国の為なら仕方ない。
───ッ!!
シュバルツの青年はヨハーソンの青年、そして大規模に結成された同胞と共に剣を振るい、モンスターの大群と交戦を繰り広げていた。
名はレオナルド・ミア・シュバルツ、クリス・ヨハーソン。
始めは東部、北東部………気迫ある咆哮で部下達を導き、数え切れない程の同胞を失いつつモンスターを次々と斬り伏せ、森林を破壊し、町を開設する為、領地拡大の為、武力行使を繰り広げる………。
───とある戦場。地域は大陸西部の北部、荒れ果てた山岳地帯。枯れ果てた木々が生え、灰色の砂が地面に行き渡る。
「シュバルツ、背中は任せたぞっ!!」
「お前もヘマをするなよっ!!」
ヨハーソン青年とシュバルツ青年は武器を構え、互いに背中を合わせて駆け走る。2人で指揮を務め、同胞達と共に戦場を駆け抜ける。
───相手勢力はオーク、リザードナイト、骸骨騎士で構成されたモンスターの大群。モンスターの大群は一斉に応戦し、交戦。ヨハーソン、シュバルツが率いる同胞は100名はいるかいないか………一方のモンスターの大群は数百体。
数は敵側が有利、しかし彼らは諦めない………。
「ハアッ!!」
シュバルツ青年はロングソードを振るい、リザードナイトを両断して撃破。
その時、シュバルツ青年の背後にオークがこん棒を振りかぶる。
「後ろだ、シュバルツっ!!」
ヨハーソン青年は駆けつけ、オークの正面に移動。そしてロングソードを脇に振るい、オークの腹部に斬撃を与え、撃破。斬撃を与えられたオークは地面にドスッ………と倒れ、絶命。
「悪いヨハーソンっ」
シュバルツ青年はロングソードを両手で構え、後ろのヨハーソンに一言。
「さて、ラストスパートだ。気張って行くぞッ!!」
ヨハーソン青年はシュバルツ青年と背中を合わせ、ロングソードを構える。周囲には残りのモンスターが好戦的な様子を漂わせ、応戦体勢を整える。




