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第146話 後片付け





 ミリアとロメロの会話している光景を1人のメイドが片付け作業をしながら見つめていた。


(本日、4度目の変装の私です………)


 会場のテーブル席を片付けるメガネを着用したメイド姿のアンゼシカ(真美)。1度目は料理係、2度は庭師、3度目は妖艶なドレスを着用した招待客、4度目はメガネを着用したメイド。設定上ではこの館は自分の館、しかし自分の家で変装するのは変な感じだ。


 この流れは社交ダンスによってアルフレッドに好意を抱かれる。会場を去り際、クリスティーナにカモミールのペンダントを貰う。


───本来は自身を追放して陛下になった独裁者のアンゼシカと向き合う為、クリスティーナにカモミールのペンダントを貰う流れだが、気が動転して嫌な発言を吐いてビンタされ、自分が悪いミリアはマスク・ド・aと仲直りしたい為、クリスティーナからカモミールのペンダントを貰う。少し理由は違うが、流れは同じだ。


 アンゼシカ(真美)はテーブルシーツを畳み、ミリアの姿を眺めて思う。


(しかし………ミリアさんが仲直りしたいとの事、安心した………)


 視線を感じたのか………。アンゼシカ(真美)はミリアから視線を反らし、他の使用人に混じって片付けの作業に取り掛かる。そしてバレないように………を心がける。


───今はバレてないけどミリアさんの察知力。油断は出来ない、いつ抱きつかれるか分からない。


 マスク・ド・aさまぁ~~~~ッ!!


 アンゼシカ(真美)は困惑しつつ抱きついてくるミリアの姿を自然に頭に浮かび上がる。しかし、日常的かつ彼女なりのスキンシップがない事が何故か少し寂しい気持ちになる自分がいる。


 それから………アンゼシカ(真美)は会場の後片付け作業。作業途中でミリアとたまにすれ違ったが、気づかれない。ミリアとすれ違う度、ドキドキしてしまう自分がいる。本当にバレていないのか………と、疑いたくなる。アンゼシカ(真美)とミリアは残りの料理の皿を厨房に運び、会場を行ったり来たりの状況。



 ★★★★★★


 そして会場内を片付けを終えた後、会食室にて使用人達はテーブルに座り、遅めの食事をする。メニューはパンとミートスープ、サラダ。使用人達は黙々と食事、アンゼシカ(真美)とミリアは別々の席に座り、雰囲気に一体化している。


 会食室にはカチャカチャと食器を叩く音、パクパクと咀嚼をする音が響き、皆は今日1日の仕事に疲れている為、館にいる招待客に迷惑をかけない為、何も言葉を出さない。

 

───そして………使用人達は宿舎に戻る。


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