表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

119/556

第118話 生き死にを賭けた戦い


 


───テロリスト構成員達は武器を構え、背水の覚悟で一斉に駆け走る。他の構成員達は砲撃を放ち、目的を達成する為、後世の為なら悪魔にでもなる。大切な故郷や家族、恋人を奪われ、血で血を洗うのを繰り返し、戦うのが彼らである。


 空が曇り、雨水が降り注ぎ、地面は灰色に染まる………。


───アレックスは達は戦場を駆ける。

 充満する硝煙、熱気。そして双方の勢力同士が交戦するのである。


「ハァッ!!」


 アレックスはロングソードを振るい、1体目の構成員に斬撃を与え、撃破。額中には返り血やドロが広がり、駆ける。


「そらよっ」と、サウルはバッグから火炎爆弾フレアボムを取り出し、放つ。火炎爆発により、複数人の構成員達が巻き込まれ、撃破される。


 デビッドは杖を掲げて詠唱し、炎球を放って炎撃を発生させ、敵の集団を撃破。


「ハァッ!!」


────ロメロは複数の構成員達に狙いを定め、右拳を伸ばして拳撃を与え、撃破。拳撃を与えられた複数の構成員達は吹き飛び、地面に叩きつけられる。


 ★★★★★★


(…………)


 ミリアは後方から戦場を眺めていた………。高鳴る胸、何もさせて貰えない為、納得出来ない気持ち、何か自分でも………。と、ショートソードを片手で握り締めるのである。


  タタカイたいか?………。

    皆の役に立ちたくないか?………。


───ッ!!


 ミリアの背中に冷たい感覚が行き渡る。囁いてくるのはDディアブロスの声。


  タタカえ………ミリアよ。  

    汝に眠るチカラ、我を解放せよ………。


 心に、Dディアブロスの声が行き渡る………。それは心地よく、優しく、子供の頃のように懐かしい。


 ミリアの右手首に赤黒い文字が光りる。

 

 そして心の中に映し出される光景。兵士達が罪無き民族達を弾圧し、虐殺されていく光景である。生き残った民族達は(憎しみ、怒り、悲しみ)が込められた赤黒いオーラを発生させる。発生した赤黒いオーラは1体の悪魔の形を作らせる。


   タタカエ………ミリアよ………。


 ミリアはショートソードを片手で構え、駆ける。その頃、自分の部屋では礼の書物が赤黒い文字を浮かばせ、パラパラとページが広がる。



 ★★★★★★


 そのとき、構成員達は大砲台に砲丸を投入し、砲撃を放つ。 


「ダアッ!!」


 地面に砲撃による爆煙が展開………。砲撃の爆撃を潜り抜け、アレックスは降り注ぐ雨水で赤髪を濡らし、ロングソードを振るって正面の敵兵に斬撃を与える。額や赤髪にはドロ、返り血が広がり、空気中には硝煙が充満。


 雨水によって染まった灰色の地面には敵の構成員達の戦死体が広がり、血が行き渡る………。


「ヒサシブリダ、アカカミのニーサン」

 

 アレックスの前に、とある民族兵士が斬りかかる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ