第10話 とある冒険者パーティー
───とある冒険者ギルドパーティーは戦闘中であった。
場所は森林が生い茂った山丘地帯。そして地面に転がっているのは1体、2体、3体、4体のオーク。なお、オークは全員死んでいる。
彼らは本来の依頼はオークの討伐、しかし、その後に不測の事態が起こった。
不測の事態により、相手にしているのは………。
────ッ!!
紅の竜鱗をキラキラとまるで紅宝のように光らせた飛竜。全長が数十メートル、鋭い竜眼に鋭い牙、巨大な翼と角。まるで天変地異。巨大な咆哮により、周囲の木々パキパキと震わせる。
「何でこんな場所にワイバーンが現れるんだよッ!!」
男性戦士はロングソードを両手で構え、戦闘態勢。
ツンツンした赤髪、バンダナ。褐色の肌に頬に傷。身長が180センチ、両肩には甲殻アーマーに銅の甲冑を装備。下はズボン、戦士用ブーツ。
年齢は二十代前半、戦い慣れた体格は筋肉質である。名前はアレックス・サンダース。
「アレックスさん、文句は生きて帰ってからにしましょう」
魔法使いは杖を構え、冷静な言葉。
緑色の長い髪、淡麗な顔立ち、身長は男性戦士よりやや低めであり、全身には銀の魔法ローブを着用。
名前はデビッド・グラモン、年齢は男性戦士と一緒位。
────ッ!!
飛竜は突っ込み、左の翼爪を振るう。
「ぐっ!!」と、アレックスは右にジャンプし、大きく回避。そして歴戦で培ったの感、技術により体勢を立て直し、ロングソードを構える。
飛竜の爪には毒があり、カスればヤバい。
「氷結の槌ッ!!」
デビッドはクルクルと杖を回し、飛竜の頭の空中に魔法陣を出現させ、氷の槌。
飛竜の頭に氷の槌を叩き込む。
────しかし。
飛竜はデビッドを睨む。
氷の槌の重さは100キロ、人間に直撃すれば重傷だが、相手は飛竜、耐久力は極めて高い。
飛竜は口を開き、火球を吐き出す。
「岩石の防壁ッ!!」
デビッドは詠唱。地面から岩石の壁を出現させ、火球からガード。
───ッ!!
火球は岩石の防壁を破壊し、爆発を展開。魔法使いのデビッドは衝撃に負け、後退。
「これで、どうだッ!!」
アレックスは飛脚、飛竜の頭を狙い、ロングソードを振り下ろす。
飛竜は左の翼手を振るい、アレックスを払い飛ばす。
「ぐっ………」
アレックスは地面に叩きつけられる。
圧倒的、これが人間と飛竜の差であった……。並みの冒険者では勝てない。どうすれば……倒すには龍属性の武器を作るしかないが、持ってない。
飛竜は咆哮、そして炎のブレスを一帯に放射し、木々に燃え広がる。
──絶対絶命、アレックスとデビッドは死を覚悟。
すると、一帯に轟音が響き渡る。
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