表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

104/556

第103話 イチャイチャ復活のミリア




 モンスターを撃破した後、しばらく遺跡の通路を歩いていた。アレックス達はどこにいるのか、仲間なので放っておくわけにはいかない。


───ハァ…………。


 アンゼシカ(真美)は溜め息を吐き、少々困惑していた。何故ならウキウキした様子でミリアが私(真美)の腕を組み、デレデレしている。


(まぁ、怯えているよりはマシかな………)

 

 アンゼシカ(真美)は納得。今はDディアブロスによる暴走の予兆すら見えない。彼女いわく、ピンチにならないと声は聞こえないらしく、今は大丈夫みたいだ。

 

「マスク・ド・a様ぁ〜~~」


 ミリアはデレデレした様子。背後からアンゼシカ(真美)に抱きついて乳房をワシワシと揉んでいる。


「まったく。君は何でそんなにイチャイチャしてくる?まぁ、いつもの君に戻ってくれて私は嬉しいけどね………」


 アンゼシカ(真美)は少し顔を赤くし、冷静な様子で咳払い。もう溺愛してきても、冷静に対応できる自信はある。てゆーうかもう、慣れた。


「だって、マスク・ド・a様の胸、揉み心地がいいんですよ。温かいし、柔らかいし、思わず触りたくなるんですぅ~~~」


 ミリアは幸せな様子で言った。


「君はオヤジか………」


 アンゼシカ(真美)は困惑。何か、前世で生きていた頃、親しい後輩に似ている。そう言えば、高校を卒業した後は地元を出て、結婚したらしい。彼女は元気でやっているか、少しは気になる所だ……。


(この音、振動は……………)


 いつものノリでイチャイチャするミリア、恥ずかしく困惑するアンゼシカ(真美)の様子を無視し、サウルは両手を両耳に当て、耳をすませる。


 ここから右側に曲った先、その次は階段を降りた先………その先の広間、誰かが戦闘している。僅かに響き渡る音、その証拠に壁や天井からパラパラと粉塵が発生している。


 察知し、サウルは口を真剣な様子で開く………。


「お2人さん、イチャイチャするのは良いが、今から集中するぞ」


 サウルは切り替え、走る。


「分かったんですね?アレックスさんがいる場所が?」


 ミリアはアンゼシカ(真美)をスッと解放し、サウルの後を走る。


(やっと解放された………)


 アンゼシカ(真美)はミリアに解放されて、ホッとひと安心。少し余韻に浸った後、私もサウルとミリアの後を追いかける。


「アイツらだって事は確信はないが、僅かに音や振動を感じてな………恐らく、誰かが何かと戦っているんだろう?」


 サウルは走りながら言った。自身は盗賊だから耳は良く、嗅覚は良い方だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ