表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/556

第101話 仲間を捜索




 広間を後にし、3人は通路を歩いていた。後は遺跡を抜け、依頼品をギルドに納品するだけだ。

 

「とりあえず、目的は達成だな………」


 バッグから(魔の宝玉)を取り出し、サウルは依頼品を眺める。(魔の宝玉)は先程までサウルを操っていた不気味な光とは裏腹に、高貴な輝きを放っている。


「後は皆と合流するだけのようだね」


 アンゼシカ(真美)は言う。


「アイツらの事だから、大丈夫だと思うけどな………まぁ、トレジャーミッションは、宝を採掘するより、はぐれた仲間と合流するのが難しいからな………」


 サウルは言った。昔、仲間とはぐれた時、色々な事を経験した。ある者は勝手に帰ったり、ある者はモンスターに殺されていたり、ある者はトラップに引っ掛かって死んでいたり、またある者は依頼品を独り占めしようと、他の仲間達を皆殺しにしていたり………。


 恐らく、アイツらはトレジャーミッションは初めて、変な場所を歩き回っているんだな………。変なトラブルに掛かってなかったら良いが………。


(…………)


 ミリアは黙る………。右腕を上げて眺める。右手首には赤黒い紋章が不気味に浮かび上がる。


「ミリアさん?」


「………はい?」


 アンゼシカ(真美)の問に、ミリアは右手首の紋章をスッと隠し、反応。


「身体は大丈夫かい?」


 と、アンゼシカ(真美)は尋ねる。何故なら今はそれしか言えない。


「大丈夫です、サウルさんの回復薬を飲んだら、回復しました」


 ミリアは元気に言った。


「そうかい……」


 アンゼシカ(真美)は納得がいかない表情。そして思う、これは隠し事をしている空気である事を………。

 しかし無理もない。人間、自身が抱えている不安や恐怖、様々な思惑は無理してでも隠したくなるものである。もし、自身がミリアの立場なら同じ事をしていただろう。



 会話が思うように盛り上がらず、沈黙。先程まで壮絶な戦いがあった為、皆は喋る気もならない。

 

 しばらく歩いていて間が開き………少し沈黙した後にアンゼシカ(真美)は再び口を開く。


「ミリアさん………」


「はい?」


 アンゼシカ(真美)はさらに口を開く………。


「………絶対に大丈夫だから」


 アンゼシカ(真美)は言った。根拠は、レオナルド・ミア・シュバルツの光の玉イベントがある。そのイベントを迎えたら、Dディアブロスを引き出す事が出来る。本当の事を伝えたら混乱して滅茶苦茶になり、物語上ややこしい事になる。そこはあえて、本当の事は触れない程度、大丈夫だよと………と、伝えるしかない。

 

 後は出口を目指しつつ、仲間達を捜索するのである………。しかし、ミリアが変身したアレ。ゲームの設定上、まずはない。おそらく私がこの物語を独自に動いた為、設定が滅茶苦茶になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ