表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺と後輩の珍道中  作者: 伊織
PR
3/28

File3 双子の因縁

朝日が眩しい

俺は令成学園の近くの寮で生活している。

基本的に金持ちと一般人の割合が7:3位であるが、夢を叶える為に自らを追い込むという理由で寮に入る生徒が意外と多い

俺は元々、実家から遠い為、寮生活をしている。

両親も涙を流しながら、応援してくれた。

最初は結構苦労することが多いが、結構慣れてくると住めば都。割と気に入っているのだ。

隣に住んでる奴も結構親切だしね

特に隣の若本君なんて、困っているとき手を差し伸べてくれて頼りになる隣人だ。

互いに色々と学べることが多い良き関係となっている

癖で窓から遠くを見ながら、歯を磨くのがさりげない日課の一つである

そのときに昨日から見知った人影が一つ。


「あ、先〜輩、お早う御座いま〜す」


と昨日から見知った声が外から聞こえてきた。

それに反応した瞬間に隣から若本君が窓から顔を出してきて、一言呟いた


「裏切り者」


今、この瞬間俺は大事なものを一つ失った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「先輩、何しょぼくれてんですか」

「お前のせいで、友情という大事な物を失ったんだよ。」

「それはご愁傷様です。」


腕に引っ付きながら一緒に歩いている麗奈に言った

誰のせいだと思ってんだ。誰の

コイツ...さては、俺の友情を一からぶっ壊すつもりか?

氷川麗奈...恐ろしい子


「...先輩、近くに変顔大会でも、あるんですか?」

「何故そう思う?」

「あ、すいません。なんか変な顔してると思ったらそれ素の顔でしたか。」


相変わらず、傷つけるのがお上手な子って


「ってか、こんなことしてお前、弟君に怒られないの?」

「大丈夫ですよ。そんな小さい事で怒るような子じゃないですから」

「それに、俺が犯人ってバレたら殺されるんじゃなかったか」

「大丈夫ですよ。その為に私が近くにいるべきなのです。考えても見て下さい。友人だと思われていたら、誰もその人がまず犯人だなんて思うはず無いじゃないですか。」


いや、多分そう思うのは、お前だけだ。

現に、今俺は新しい問題に陥っている

すれ違う人達は平気で睨んでくるし..

現に後ろから『浮気者!!』って叩かれた人間が登校中のこの瞬間に約3名程聞こえた。

まぁその辺は気にしないでおこう...本人たちの問題でもある訳だし...

一部奇妙な声も混じっていたけど、気にしない

これも、一応作戦の一環なのだろう。

俺は昨日のあの後のことを振り返った


「...で、まず俺にどうしろというのだ。一体」

「まずは、基本的に私と離れない様にする事です。」

「だから、それをする理由を聞いてるんだが...」

「まず、私ってモテるじゃないですか」

「おい、話を変えようとするな。」


ったく、今、自慢話をしている状況でも無いだろうに

それに対して綺麗にスルーして話を続ける麗奈


「だって、考えても見て下さい。私だって、弟に負けず劣らずの美人さんなんですよ。」

「...でも、お前その弟にぼろ負けしてんだろ?」

「グッ...中々痛い所をつきますね。先輩」


だって、現にコイツのFCなんて、弟がピックアップされてる時点で有りませんと自分で言ってる様な物じゃないか

もし、そんな物があれば、()()のFCって言いそうだしな。


「まぁ、そのことは置いておいて、先ず見ず知らずの振った相手としない事と言えば、なんだと思います?」

「近くに寄らないって事だろうな。」

「その通り。だから私が近くにいる意味があるんですよ。」


そっか...氷川麗奈は、氷川優希に似ている双子なんだ。

そりゃ、近くにいれば、実態を知られない限り疑われる事はないって事か

なるほど...


「結論から言うと、私のそばにいれば、大丈夫って意味ですよ。」

「...その通りだな。」


と、昨日は納得したんだけどなぁ...

もしかして、おとなしくしていた方が、大丈夫だったか?


「姉さん。何やっているの?」


と後ろから声が聞こえて来た。


「あら、優希。どうしたの?」

「...何で、先輩と一緒にいるの?」

「それは...私達、付き合ってるからね」


『え?』と思わず呟きそうになった瞬間、足を踏まれた

って言うか、何で、俺こんな目に遭ってるわけ?


「ヘェ〜じゃあ、先輩の好きな人って麗奈の事だったんですね」

「え、エェ〜と。それは...」


違うと答えようとした瞬間

横から強烈な目で睨んでくる麗奈

その一瞬の光景を見て何かに気づいたかの様に、優希が小さく呟いた。


「..姉さんはいつも、僕の大事な物を奪っていく。」


とまるで、目の敵にでもするかの様な目で俺の方を睨んだ。


「先輩は、女の子の方が良いのですか」

「え...えっと?何が?」

「そうですか。姉さんがそういう手を使うなら、僕にだって、考えがあります。」


さっきから、何がしたいのかサッパリ分からん

といって真っ直ぐ麗奈の方を見つめる優希



「姉さんと僕と一騎打ちをして下さい。先輩を賭けて」

「我が弟よその勝負引き受けた。どうせいつか決着をつけなくてはと思っていたの。」

「もし勝ったら、先輩を僕に譲って、もう二度と僕の行く手を阻む様な真似はしないと誓ってください。」

「構わないわ。もし貴方が勝ったら、金輪際、常盤先輩に近付かないとこの場で今誓うなら良いわ」

「望む所です。絶対に負けません。」

「ちょっと待て、お前ら」


俺の意思を無視して、なんでこんなに話進んでるの?

っていうか。勝手に賭けの対象にまでされてるし

そして、優希は俺の方を見ながら、答える。


「先輩、必ず救って見せますから、そこで安心してみていて下さい」


と爽やかな笑顔をこっちに向けてきた。

その笑顔は大半の男性を魅了するのだろう。

現に周りのお嬢様方は、その笑顔に少し癒されている。


...しかし、俺の周りはまさに俺を殺さんと言わんばかりの怒りの目をこちらに向けてきていた。

こうして、麗奈の言っていたこと以上の最悪の結末が俺の前に現れた。

























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ