No 1111 1111 蠎冗ォ?
満月の夜。月の光が静かに周りを照らしている。とあるオフィスビルの屋上。とある青年が一人。靴を脱いできれいに並べ、屋上のフェンスを越えて、下に飛び降りようとしていた。
青年はふと下を見つめる。帰宅途中のサラリーマンや女子高生。スマホをいじくる青年。いろんな人の頭が豆粒のように小さく、路上を歩いてる。
青年は虚ろな目で下を眺めていた。そして急に、何の前触れもなしに手すりから手を放した。
ゴオォォォォォ!!
青年の体が何重にも張った空気の壁を突き破り、耳に轟音が鳴り響く。まるでジェットコースターに乗った時のような感覚。
ジェットコースター…遊園地に行ったときの思い出が蘇る。俺はジェットコースターに乗って、絶叫を楽しんで、ジェットコースターから降りた時の母の顔を思い出す。
隣には父がいて
「どうだった?」
と様子を聞いて来た。
まだ小さい妹は母のそばを離れずにジッとジェットコースターを眺めていた。
その後みんなでレストランで食事をしたんだ。俺は大好きなハンバーグを注文して、父は奮発してステーキを食べていた。母は妹にスパゲッティを食べさせてあげて、妹は口の周りをスパゲッティで汚しながらおいしそうに食べてた。
家族の笑顔を思い出す。
ゴオォォォォォ!!
空気の壁を割る速度が速くなる。音はダンダン大きくなり、地面が俺に向かって迫ってくる。
死にたくない。
その時唐突にそう思った。涙が出た。でももう遅い。
地面がドンドン近く…なっ…き…t…
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…がつ…たら病院にいた。
死ねなかったのだ。
目を覚ましたことに気づいた母が泣きながら、自分の息子の名前を叫びながら、抱き着いてくる。
苦しい。
母の無償の愛が苦しい。放っといてほしかった。惨めな自分に何か費やしたり助けたり、希望、温かみを与えてくれるのが苦しかった。
母は生きていていいんだ。と言い聞かせたいような気がした。でも俺はその母の行為に死にたくなった。
俺には未来がない。何もできない。何もしない。ただ母の資産や人生を食いつぶすだけ。そんな人間なのに
なんでこんなにも泣いてくれるのだろうか?
苦しい。助けてくれ。
神様…。もし神様がいるなら俺に力を与えてくれ…自分に満足できないんだ。
なにか。なにか力を… ち…らを…あたえt… かw…tい…
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…れはどうすればいいんだろうk… 考えてもか…eてm…
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