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■Opening.ひとりの少女と冒険者

■Opening.ひとりの少女と冒険者



GM:それではそんな四人ですね。生活費を稼ぐなり、刺激を求めるなり、おのおの理由はあるかと思いますが、冒険斡旋所にてとある貴族の観光案内、まあ平和なアキバの街の観光案内ですね、を皆さん受けるということにし・・・ました!


キリヤ:ました!

ジェイス:文句を言わせない感じ。



GM:依頼人はイースタルの北部に住むという大地人の貴族、グロンホルム男爵という方で、観光案内の対象は、その娘、ウーテ・グロンホルムという少女です。皆さんはその依頼を受けるということを決めて、斡旋所の窓口に声をかけましたよ!


キリヤ:ウーテ・グロンホルム・・・

GM:はい、ウーテちゃんです。

キリヤ:かけましたよ!というところからスタートですか?

GM:はい!


斡旋所職員:「依頼人が別室にいるので、詳しくはその依頼人から聞いてもらうことになりますにゃ!アキバの街中の依頼だから、全然危険はないと思うしあーんしーんして、みんな、いってらっしゃーい!」


タマちゃん:「いってきますにゃー!」

キリヤ:「いってきます」

ベルハ:「うす」

ジェイス:「・・・・・・」


GM:皆さんが別室に行くと、いかにも貴族然とした、仏頂面のちょっと強面な感じの貴族のおじ様と、金髪のふわふわウェーブの、そうですね13~14くらいの少女が居ます。


ウーテ:「わあ!あなた方が私の願いをかなえてくださる冒険者なのですね!」扉を開けた皆さんのもとへ駆け寄ってきます。


ジェイス:無感動な目で見守る。

キリヤ:観光案内ごときでこんなにはしゃぐか?という目で見守る。


GM:ではその壮年の男性の方がですね、「ウーテ、少し落ち着きなさい」と窘めて、ちょっとしょんぼりした感じでそそそっとウーテは下がっていきます。


コンラート:「いやあ失礼しました。改めて依頼を受けて頂いてありがとうございます。私の名はコンラート・グロンホルム」という感じで男爵は自己紹介をしてきます。


GM:えー、壮年の男性の声が出ないので、コンラート卿のほうは若干はしょりぎみでいきます。

一同:(爆笑)

ベルハ:はしょった(笑)


ジェイス:はっ君たちが不死身の化け物か。

GM:ちがいますよっ!そこまで失礼なこと言いませんよ(笑)

ベルハ:ジェイスさんに賭けで負けたくせにずいぶんなことを言う依頼主ですね。

GM あれ!?そんなこと!?そんなつながりが!?つながりあったかもね(笑)


ジェイス:「どっかで見た顔だな」


GM:ジェイスの顔を見てコンラート卿、むっと眉間にしわを寄せます。


ベルハ:「カジノのオープンイベントではありがとうございましたっす」

ジェイス:「ああ、あのときの・・・」


コンラート:咳払いしながら、眉間のしわをぎゅっぎゅっとおさえて。「ふう、さて皆様には私の娘であるこのウーテの依頼を受けていただくということで、話を聞いていただこう。ご迷惑をおかけするとは、思いますが」といって、ウーテの背中をおして前に出します。


ウーテ:「あらためまして、はじめまして、わたくしはウーテ・グロンホルムといいます。実は・・・わたし、冒険者になるのが夢なんです!!」


ベルハ:「ふぁ?」

キリヤ:「なんだって?」

タマちゃん:「冒険者に?」


ベルハ:このNPCはとんでもないことを言いやがった って顔をします


ジェイス:「う、うーん?」

ベルハ:「いや、冒険者になるのと今回の依頼と、どう関係があるんすか?」

ウーテ:「そ、その・・・実はみなさまにお願いしたいのは、冒険者として生きるのがどういうことなのか、というのをわたくしに見せて欲しいのです!」


挿絵(By みてみん)


キリヤ:な、なんだこいつはという・・・


ベルハ:「つ、つまり観光っていうよりお宅訪問?」

ウーテ:「そう・・・ですね」

ベルハ:「密着冒険者24時とかそういうノリすか?」


ジェイス:たぶん一番後ろに居るんだけど、こう、顎に手を当てて、うーん?て首をかしげている。ほかの連中の反応を3人見回してから、娘さんの方を見てまた、うーん?て首をかしげる(笑)

キリヤ:ここはね、タマちゃんさんがね、女の子だから、ちょっと前の方に押し出しつつ後ろに下がるよ。

ベルハ:ぐいぐい。


GM:女同士で、みたいな?


タマちゃん:「はっ、はじめましてにゃ、うちはタマと申しますにゃ。ウーテ・・・様はつまり・・・冒険者の生活が見てみたいということでいいのですかにゃ?」

ウーテ:「はい!その通りです!どうか、私のことはウーテとお呼びください、タマ様」


キリヤ:タマ様・・・

ベルハ:タマ様!


タマちゃん:「たっ、タマのことはタマでいいにゃん・・・!」

ウーテ:「そう・・・ですか?」

タマちゃん:ぶんぶんぶん(首を縦に振る)


ベルハ:めっちゃ首ふっとる(笑)


GM:そこで、コンラート男爵が、ぽんとウーテの肩を叩きます。

コンラート:「ウーテ、ここから先は私が説明しておこう、お前は動き回れる服装に着替えてきなさい」

ウーテ:「はいお父様!では、皆様少し失礼いたします」ぱたぱたぱた。


ジェイス:貴族?成金の平民ではなく貴族?

GM:貴族です。


ジェイス:「で?何もあれが本当に・・・そういうことではないんだろう?」とおっさんを見て聞きます。

コンラート:「そう、ですな・・・ウーテは、どうにも長男長女に可愛がられたおかげか、頑固な娘でしてな。しかし貴族の娘として生きるにはあの子は少し・・・」と、ふーっ、とため息をつきます。

ベルハ:「つまり、冒険者はこんだけ大変だから、あんたなんかにゃできねえよ、ってのをみせりゃいいんすね?」

コンラート:「うむ、現実を知らせるという意味ではそうですな」

ベルハ:「夢を追うのは嫌いじゃないっすけど」

コンラート:「無論私とて、娘にはどんな形であれ幸せになってもらいたいのです。ですから、どんな道を見せるのかは、みなさんにお任せしたい。ウーテの満足する結末にならなくとも、報酬は必ずお支払いしよう。頼まれてくれますかな?」


キリヤ:「まあ、受けちゃったし・・・」

ジェイス:「あー、別にあの娘をおしとやかな貴族のお嬢さんに仕立て上げろ、という話ではないのだろう?」

コンラート:「それは勿論」

ジェイス:「まあ、それなら冒険者に頼むのはお門違いだしなぁ・・・」と、パーティー内、唯一の女性を見て言いますよ。

ベルハ:「そうっすね、ジェイっさんの言うとおり、どっかに俺らに頼んできた真意があるんでしょうね」とパーティー唯一の女性を見ます。


一同:(笑)


キリヤ:「ま、やっぱり案内するんだったら、女性が筆頭じゃないと大変でしょうね」とタマちゃんさんの方を見ますよ。

タマちゃん:「~~!!?」


ベルハ:すげえ、みんな逆光で悪い顔になってる。

キリヤ:眼鏡無いのに!

ベルハ:眼鏡じゃないのに!

GM:つかってないのに!


タマちゃん:こほん、とひとつ咳払いをして「どういう結果になるのかは、タマたちにはわからないですにゃ。でも、できるかぎり精一杯、お嬢様を楽しませる、というか、ちゃんといろいろ見て考えてもらえるように、努めはしますにゃ!」


コンラート:コンラート男爵、仏頂面のまま満足そうに頷いて「それではおねがいいたします」

タマちゃん:「こ、こちらこそ」ぺこり。

ジェイス:軽く頭を下げよう。


ウーテ:がちゃっと、別室からウーテが戻ってきます。「皆様、お待たせいたしました!」

タマちゃん:「はっ、そっちの格好の方が似合ってるにゃ・・・!」


GM:はい、ドレスではなく、駆け出しの冒険者のような格好ですね。長いウェーブの金髪も、少し低めにポニーテールにしています。


ジェイス:片方の眉毛だけくいっとあげるよ。

ベルハ:「ポニーテール、良いと思うっす」

ジェイス:「最近現実じゃ見ないからなあ・・・最近はなんとかBの影響で増えたか、えっと・・・銃みたいな名前の・・・SWじゃなくて・・・ああ、AK」

ベルハ:「シュシュは必須っす」


一同:(笑)


GM:ウーテは不思議そうに、でも目をきらきらさせながらみなさんの会話を聞いています。


ベルハ:「とりあえず、行くっす!」

タマちゃん:「そうだにゃ、とりあえず街にくりだしてみるにゃ」

ウーテ:「はい!ではお父様、行ってまいります!」


GM:男爵はこくっと頷いて、みなさんの方にもう一度頭を下げます。


タマちゃん:ぺこりとお辞儀してウーテと一緒に外にでます。


キリヤ:「なーんて呼んだらいいのかなー。ウーテちゃん?」

ウーテ:「はい、どうぞお好きにお呼びください」

ベルハ:「ウーちゃん」

ウーテ:「ウーちゃん・・・!」ぱああああっと顔を輝かせて、満面の笑顔ではいっ!っと。

キリヤ (おい、ウーちゃんがいいみたいだぞ!)


ベルハ:「えっと、ウーちゃんさんはなんで冒険者になりたいと思ったんすか」やっべ、ウーちゃんて呼ぶのきっつ、と思いながら話しかける。

ウーテ:「私は・・・貴族の娘としては、皆様もお気づきの通りいろいろと欠けているものがあります。ですから、お父様の娘として、家名に恥じない生き方をするには、貴族の娘として以外の生き方を選んでも良いのではないかと思って・・・それに、私、冒険者というものに憧れているんです!困難に立ち向かい窮地においても決して諦めない、そんな精神と、その精神に支えられた強靱な肉体、とても羨ましい生き方です・・・!」胸の前で両手をぎゅっと組んで、きらきらと夢を見るように語っています。


ベルハ:「どんな結果になっても知らないっす」

キリヤ:「とりあえず、現実を見てもらえばいいんじゃないすかね?」

タマちゃん:「そうだにゃあ」

ジェイス:「蝉はうるさく鳴くもの、ということか・・・」


一同:「セミ?」


ジェイス:ちょっと意味不明なことを言って。


ベルハ:みんな頭の上に「・・・」て出てます。

GM:ウーテの頭の上には「・・・?」て出てます。


一同:(爆笑)


GM:ではここでオープニングきって。本セッションはクライマックス戦闘が無いので、オープニングミドル扱いにして因果力2点配布します。

一同:ありがとうございます!


GM:では、これより、シネマティックアブストラクションシーンを行います。

ベルハ:なになになに!?

キリヤ:シネマティックアブストラクションシーン!?

ベルハ:日本語で!


GM:表を使わない、ロールプレイを豊富に挟んだミッションシーンです。いつものやつですね。

ジェイス:なんだいつものやつか。


GM:街に出てですね、通常のミッションと同じく各PC1回ずつの行動。

全員が行動済みになったら1ラウンド、というカウントでランダムイベントを振っていただきます。

その結果で判定が発生いたします。

シナリオ動作は、書き出すので確認してください。


*各自シナリオ動作確認中


キリヤ:冒険者らしいことをやってみる・・・(笑)


GM:冒険者らしいこと、はイベント表で行います。

それから、ゲーム的にはこのミッションで失意・信頼・希望というカウンターが発生して、このカウンターの値でウーテの心情が変化します。

このカウンターはGMの心の中で管理させていただきます。


キリヤ:マルチエンディング的な何かになるんですね?


GM:はい!


GM:各PCのメインプロセス開始時、ほかのPCは様子を見るか同行するか選択する必要があります。

イベント表は一応振りますが、みなさんからの提案で変更することも可能です。やりたいことがあれば是非提案してください。

メインプロセスを行ったら、消耗表:体力を振ります。

結構消耗しそうですね。



NPC外観は、今回の参加プレイヤーのイメージをまとめたものです。


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