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開始
眠って30分はたっただろうか。作戦を練る時間を作ろうとしているならば船の速度はかなり落とされているはずだ。
しかし、船は少しずつであるが進んでおり未確認生物もこちらに向かって進行しているとなると、もうじき戦闘が始まる。
いくらあの娘が頑張ってくれるとはいえ、あんなに小柄で優しそうな感じの娘だ。もしもに備えて警戒しておいた方がいいか。
ピンポンパンポーン。
『船内の皆様に緊急のご連絡があります。これより2、3分後に未確認生物迎撃作戦を開始します。衝撃が予想されますので手すりなどにしっかりとおつかまりいただくようお願いいたします。』
船内放送が終わるとカヤトはベッドから立ち上がり船の甲鈑を目指し部屋をでた。