落武者と巫女と仏の会話
信長の未来生活
「あれ…ここはどこじゃ?」
(なんじゃ、こんな所みたことがない。)
信長は太陽の光を浴び、立ち上がった。
いま現在、信長がいるのは2020年の日本である。
そして、愛知のとある神社にいた…。
この時、信長は自分が過去から未来にきたことを理解していなかったのであった…。
「っは!?そういえばわしは本能寺で、明智にやられ、自害したはず…。なぜわしは生きて…」
そんな事を考えていた時、声が聞こえた。
小さい、弱い声が。
「あなたが…信長さんですか?」
「む?」
信長が振り向くと、そこには一人の巫女がいた。
「あのー、私はこの神社の者の、反部絵と申します。あなたが信長さんですよね?」
「そうだが…それより本能寺はどこにあるか知っておるか?」
「本能寺ですか?それならもう1582年に焼かれてしまいましたよ?」
「…したよ?なぜ、昔の用に言うのじゃ?」
信長は不思議そうに言った。
「えーとですね…つまり、いまここにいる時代があなたのいた、安土・桃山時代から約500年たった未来ですよ。」
「…みらい?」
☆
「つまり、最終的には、あなたの時代から、私のいる時代まで来たということです。」
「それが、未来とう言葉なのか?でもなぜお主がそのことを?」
「あ、それなんですが…」
反部絵は信長といっしょにお寺の中に入った。
仏の像がある所に行って、反部絵は自分の服から紙をとりだした。
「抵抗陣目付畏友迷信前項…」
何かを唱え、反部絵が次の瞬間。
「喝!!!!!!!!」
「うお!!」
信長は驚いて、二、三歩後ろにさがった。
仏の像から煙がでてきた。
煙は形を表し、やがて仏の形になった。
「ふぉっほほほほ…おお、反部絵か。」
「ゆゆゆ、幽霊か!!!!」
また信長は驚いて後ろにさがった。
「仏様、信長さんを連れてきました。」
「ご苦労だったのう、信長よ、こっちへ。」
「?」
不思議そうに信長は仏の像の前まで移動した。
「よいか信長。おそらくもう反部絵に聞いたと思うが、おまえは自分の時代からこの時代に来たのだ。これは我が汝をここに連れてきたのだ。」
「なぜだ!!わしは本能寺で自害し、これまでの事を満足に思い、自害したはずだ!!!なぜ今さらわしを未来などというこの日本の時代に呼んだ!!」
「それはね…。」
少し間が空いた。
「ぶっちゃけないんだよねー。」
「ハァ!?ちょっとまて仏よ!!!何がないんだよ、じゃ!!わしはおまえを許さんぞ!!今すぐわしを殺せ!!」
「それは無理。」
「なぜじゃ!!」
信長は怒りながら問いつめる。
「さっき反部絵がこの時代に来たと言ったが、正直な事を言うと、本当は汝は死んでおるんだ。だから我が生き返らせてやったのに、それを殺せ殺せなどと…」
「じゃあ、なんでわしを生き返らせた!!」
「それはねー。」
また少し間が空く。
「ぶっちゃけないんだよねー。」
「ハッキリしろ!!」
そんな会話が5分以上続いた。
☆
「つまり、我が言いたいのは、汝に死んだ者の魂を戻してほしいことだ。」
「魂…だと?」
「そ、魂。魂をいっぱい回収したら、汝をちゃんと成仏させてあげるよー。」
「本当だな?仏。」
「おう、本当だよ。」
信長は少しため息をつき、落ち着こうとした。
すると仏は手を出して、何かを作り出した。
そこからは二本の刀がでてきた。
「これは何じゃ?ただの刀にしか見えんが…」
「これは、浄化刀という刀だ。魂を斬ることによって、その魂を押さえつけることが出来るのだ。」
「じゃあ、これで魂を押さえればいいんじゃな?」
「そゆこと。」
「よーし、じゃあすぐに魂を集めてきてやる。」
「期待してるよー。」
☆
「じゃあ反部絵殿、わしは魂を押さえに行って来るわ。
「そうですが、でも、魂は夜にはめったにでませんよ。もう暗いですし。」
「え、そうなのか?じゃあ仕方ない。明日にするかのう。」
(あ、そういえばわし、どこで寝ればいんじゃ?)
「反部絵殿、わし…寝る場所ないんだが…どこにすればいいんじゃろう…。」
END
俺はエク○シストになる!!