#2 ギルド【ハーラ】
周りから色々な質問が飛び交う。どこからきたのか、なぜこのギルドに入ったのか、そして、ガーディアン族特有のこの角、皆は見るのは初めてらしいからか。
「さあ皆、仕事仕事!」
その誰かの一声のお陰で助かった。皆一斉に静かになり、仕事に戻っていった。
「ありがとうございます。」
「ああ、いいのいいの。ごめんね?悪い人達ではないんだけどね。」
「でもいいんですか?俺をここに置いても。」
「うーん。困った時はなんとやらっていうし、でもまあ予算的に、ちょっと、ね。」
なぜ俺が泊めてもらっているのかというと、俺は原っぱで記憶喪失で倒れているところをこのギルドの親方をやっている綾野さんに、たすけてもらったというわけだ。
「まあ、泊めてもらうっていうだけじゃもうしわけないので働きますよ」
「でもそういうのは間に合ってるのよ。」
「じゃあ俺も依頼受けますよ。それなら定員オーバーなんてないでしょう?」
「まあ、ね。」
綾野さんは困った顔をした。やはり実力のわからない者には依頼は受けさせられないのだろうか?
「やっぱり駄目ですか?」
「依頼自体は普通にこなせるのだけれど。」
綾野さんは首を振った
「駄目だわ。依頼自体は普通にこなせるけど最近、モンスターが依頼先の周辺に住み着いているのよ。」
嗚呼、なるほど。納得した。そのモンスターが依頼の邪魔になっているらしい。
「そういえばどうして親方は綾野さんなのにギルド名がハーラなんですか?恋人の名前とか?」
この時は敬語をわすれていた。
「鋭いわね。」
「おいちょっとまて。」
彼女の後ろから声がした。見てみると俺と同じ歳くらいのひとがいた。
「お前がハーラっていうのか、よろしくな。」
「ああ、綾野が迷惑かけるかもしれないけどよろしくな。」
そういうと彼はどこかにいってしまった。まあ彼も依頼で忙しいのだろう。
あれ?あいつツッコミ入れ忘れたようなきが・・・
「あ、そうそう、私の呼び方でさっきから呼びにくそうだから、綾野でいいわよ。堅苦しいのはきらいなのよ。」
「ああわかった。」
まあいいか。
「で、依頼なんだけど。」
綾野がそういおうとしたとき、地面が揺れた。外で何かあったようだ。
続く
質問受け付け中(ただし、常識範囲内)
後々鬱展開になるようです。
まあ何話もあとの話だが。