始まり始まり~
日差しが眩しい。風が花の匂いをはこんでくる。
「遅い!」
黒髪の少年がすこし怒って言う。
「悪い悪い。」
笑ってごまかそうとする黒髪-こちらは少し茶色に近いが-の少年が太陽と重なって眩しくみえる。
「じゃあ、」
「ああ、分かってる。」
「また行くのか。」
「お前もそのつもりだろ?」
二人は城にちょくちょく忍び込んでいた。そして今日も日課のように忍ぼうとしていた。いま思えば、二人はそのおかげで生き延びたのだ。しかし後に一人消えた。
-20xx年
「里!朝礼いくわよ。」
「シルク、勘弁してくれ、今日は行っても行かなくてもいい日だろ」
協会で毎日朝礼があるのだが、今日は行かなくてもいい日、日曜日なのだが。この女の子、シルクは行く気満々である。検討はついている、城へ忍び込むつもりだろう。昔、同じことをしようとしていたやつがいたな、そいつがだれだったかは覚えていない。今はどうでもいい記憶として閉ざしている。というよりも思い出したくないような気さえする。
「ほら、記憶も戻るかもしれないし。」
まあ、このような簡単な言いくるめにもかかってしまう俺、里がいた。
多分あとがき
プロローグというよりも練習として書きました。一話からは多少はわかりやすくなるかと思います。
以下、俺の想像↓
読者「話グダグダワロタww」
「日差しがまぁぁぁぶしぃぃぃぇぇw」
続く