プロローグ?
初投稿‼初連載‼
至らぬ所もありますが何卒ご容赦ください。
ジリリリリリリリリリ
目覚まし時計の音が鳴り響く。
「うるさーい!早く起きないか義樹!」
階下で親父が怒鳴っている。義樹は眠い目をこすりながらベルを止める。
「まったく……親父もうるさいなぁ。
俺の名前は斉藤義樹。今日から高校生になりま……」
「何ブツブツ言ってるの?早く下りて朝ごはん食べちゃいなさい」
今度は母さんだった。義樹は渋々一階に下りて行った。
リビングに行くと、テーブルの上の皿の上に黒い何かがのっていた。
「これ……何?」
恐る恐る聞く。
「何って、トーストよ、トースト」
「トースト!?これが!?これじゃただのダークマタ―だよ!」
「義樹!くだらないことを言っていないで早く食べろ」
そう言うと親父はダークマタ―をかじる。すると親父の顔はみるみる内に青くなっていった。親父は無言で席を立つと、トイレへ向かう。
「いってきまー……」
ガシッっと、首元をつかまれた。
――――しばらくお待ちください――――
何とかダークマターを処理した義樹は、通学路を歩いていた。
「今日からあいつもアメリカか……」
義樹は幼馴染のことを思い出していた。
中学までは、毎朝俺の部屋へ侵入しては殴る・蹴るの暴行で叩き起こされていた。そのため毎朝傷だらけになり、学校では家庭内暴力と疑われたほどだ。
そんな過激な幼馴染も、中学卒業と同時にアメリカへ留学に行ってしまった。なので久しぶりに傷のない朝を迎える事ができた。
昔の事を思い出している内に、今日入学する学校に着いた。
時踏学園に……