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デビュー戦の結果と新たなる合コンの始まり

良かったら、読んでいって下さい。


"美女が惚れるエロ侍"が、完結しました。

女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。女性向けの小説かもしれません。


”あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・”も完結しました。最後の戦いが面白くなるように伏線ネタフリを張っています。



良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




俺が目を開けると、見知らぬ天井が見えた。頭がひどく痛い。二日酔いか。俺は自分の置かれた状況を確認する為に、周りをキョロキョロと見回す。窓から入って来る朝日がすごく眩しい。


やはり、知らない部屋だ。家具が少ない。テーブルとソファーと酒が飾られた棚ぐらいなものだ。殺風景な部屋だなと俺は感じた。


どうやら、この知らないソファーの上で寝ていて、朝になった様だ。いや、待てよ。この場所、来た事があるような気がする。だが、思い出せない。


俺は記憶の糸口を手繰り寄せながら、ガンガンと痛む頭を振る。すると物音がして、誰かが部屋に入って来る。


「目が覚めたか?サーク。飲み過ぎだよ、バーカ」


部屋に入って来たのは、マッス先輩だった。俺は痛む頭を働かせ、考える。


「あれ?ここは、もしかして・・・」

「あぁ、俺の家だよ。やっぱり、何も覚えてねぇのかよ」


俺は必死に思い出す。確か合コンに誘われる前に、この家に一度来た事があったかなと微かに記憶が甦る。


ん、合コン・・・。俺の脳裏に最重要事項の言葉が駆け巡る。


「マ、マッス先輩!合コンは、合コンはどうなったんですか?女の子達は?マーキちゃんは何処へ行ったんですか?」


「お前が酔い潰れている間に、合コンは終わったよ。女の子達もみんな家に帰ったよ」


マッス先輩は淡々と説明する。俺は呆然とする。


合コンが終わっている・・・。あの美女揃いの合コンが・・・。俺に気がありそうだったマーキちゃんと親密になっていないのに、終了って・・・。


俺の身体が震え出す。そして、眼から涙が滝の様に溢れてくる。俺は嗚咽を漏らす。


「ま、最初だからな。やっぱり合コンの魔物に飲まれちまったな。気にすんなって」


マッス先輩は俺を優しそうな眼差しで見ている。


合コンの魔物、俺はその言葉を呟く。悔しい。俺は拳を強く握り締め、拳をソファーに叩き付ける。


「バカ野郎!ソファーを壊すんじゃねぇぞ!ま、何事も最初からは上手くいかないものだ。これも経験だと思え。ところで、明日も合コンがあるんだが、どうする?リベンジするか?もう、恐いから止めとくか?」


マッス先輩の言葉に俺は沈黙し、少し考える。そして、


「リベンジします。明日の合コン、参加させて下さい」


「よし!いい返事だ。ギルドの受付に行って、俺とお前の予約をして来るよ」


「ありがとうございます、マッス先輩。今度は結果を残します」


俺はマッス先輩に答えると、再び拳を握り締める。もう二度と酒を飲み過ぎて、酔い潰れる失態は犯さないと心に誓う。そして、必ず女の子を連れて帰ると、心が燃え上がる。


そして改めて合コンの魔物について、俺は考えてみる。どの魔物よりも恐ろしく手強い敵だ。世界を恐怖で支配していた大魔王チワンが可愛く思えてくる、そんなレベルの魔物だ。


俺は次の合コンに向け、分析と対策を行う。まず、合コンで酒は一滴たりとも飲まない。そして、強いメンタルと肉体を作る為に、剣の素振りを千回始める。俺は次の合コンの準備を入念に行う。




そして、二回目の合コンの当日・・・。


俺は再び、マッス先輩と共に酒場"スイケン"へと歩を進める。そして、夜空を見上げ、深呼吸をする。


「サーク、気楽にいこうぜ。緊張すると良い結果は得られないぞ」


マッス先輩が俺の肩にポンと手を乗せ、話し掛けて来る。俺も二回目なので、前回ほどの緊張はない。マッス先輩にニコリと笑って返す。


今回の合コンも、男四名、女の子四名の八人のメンバーだ。話によると、今日はコンビ四組による合コンらしい。


つまり、俺とマッス先輩の様に仲の良い二人組が四組集まって、行われる合コンの様だ。


今回も店の中央のテーブルが合コンの舞台の様だ。先に他のメンバー、六名が既に席に着いている。俺と先輩は空いている席に座る。


俺が一番端の席に座り、先輩はその隣だ。俺は、緊張する心を落ち着かせる為にゆっくりと呼吸をし、気になるメンバーを確認していく。


もちろん、真っ先に確認するのは女性メンバーだ。俺は目の前の女性から確認していく。

読んで頂き、ありがとうございました。

あなたと僕の小説力が、向上していきますように!

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