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異世界合コンの誘い

良かったら、読んでいって下さい。


"美女が惚れるエロ侍"が、完結しました。

女性目線から見た、エロくてカッコいい男の異世界恋愛小説です。


"あなたは世界で一番強いヒーローになりたいですか?(注)ただしアホになりますが・・・"


が、同時連載中です。間もなく最終章に入ります。


良かったら、他の作品もよろしくお願いします。




 三日前・・・・。



「たった一人で、この大魔王チワン様の城に乗り込んで来るとは、いい度胸だ。褒めてやろう」


 大魔王チワンは俺を見下ろし、威厳のある声で言った。普通の人間の三倍はある、巨体の男は俺をあざ笑っている。邪悪な容貌だなと俺は思った。


「この世界は間もなく、我が物となる。愚かな人間どもは、我がモンスター達の奴隷となるのだ。フハハハハ」


 大魔王は、なおも俺に続ける。俺は話はいいから、さっさと戦おうぜと思った。


「ところで、ここへ来るまでに私の部下達が大勢いたはずだが、どうしたのだ?」


 大魔王チワンは不思議そうに、首をかしげる。


「俺がここへ来るまでに、ほとんど倒した」

 俺は、正直に答える。楽勝だった。


「え、嘘・・・。結構、強い部下ばかり配置したんだけど・・・」

「名誉の為に言ってやろう。部下が弱かったんじゃない。俺が強過ぎたのだ」


 大魔王チワンは、呆然としている。俺は、大魔王が勘違いしている様なので、重要だと思い、話を戻して訂正する。


「それから俺は度胸があって、ここへ一人で来た訳ではない。友達が一人もいなかったから、一人で来るしかなかったのだ」


 俺は大魔王を見上げ、拳を握る。大魔王チワンは俺を哀れむ様な、そんな悲しそうな目で見てくる。同情など、いらぬ。


「無駄話はこれまでだ。貴様の命、消し飛ばしてくれる」

 大魔王チワンは、そう言うと両手を伸ばし、闇の波動を撃って来る。


 俺はそれを余裕で交わし、腰に差している剣を抜く。剣の柄の所に可愛くヒヨコのマークが付いている、バスタードソード、それが俺の愛剣だ。


 俺は大魔王目掛け、剣を一閃する。大魔王の身体は真っ二つになり、断末魔を上げる。そして、大魔王はその場に倒れ、息絶える。


 俺は、大魔王を倒した。世界を制服しようとし、人類に脅威を与え続けた大魔王を討ち取ったのだ。


 呆気ない。何の達成感もない。正直、世界を救うという偉業を果たした俺なのだが、感想はそんなものだった。


 

 俺は、故郷の街へと帰った。世界は平和になった。しかし、俺は日々に虚しさを感じていた。何を糧に生きていけば良いのか、俺は人生の意味を見失っていたのだ。


 俺は、ボーッとして時を過ごしていた中、ふと思い出す。そう言えば、この街には俺に剣技を教えてくれた先輩、マッスがいるではないか。


 俺は、孤独と無気力に押し潰されそうだった為、マッス先輩の家を訪れた。


「久しぶりだな、サーク。元気にしてたか?」


 マッス先輩は、昔と変わらず筋肉質な身体を俺に見せ付け、挨拶して来る。俺はマッス先輩に、今の状況と気持ちを洗いざらい話す。


「そうか、なるほど。世界を救ったが、人生、面白くねぇんだな?じゃ、明日、俺と合コンでも行くか?男の面子、足りねぇらしいから」


 それは、軽いノリの誘い方だった。


「先輩、合コンとは何ですか?」


 俺は初めて聞く言葉に戸惑い、説明を求める。


「合コンとは、男女の出逢いの場の事だ。共に飲食をしたり、話をする事で、お互いに、いい相手を見つけると言うものだ」


 俺は目を見開き、衝撃を受ける。


「今、ギルドが男女の冒険者の交流を目的に、合コンをあっせんしているんだよ。そこでは、一緒に冒険する仲間を見つけたり、恋人や、結婚相手も見つけられるって訳だ。俺も独身だから、参加して恋人を探してるのよ」


 俺が大魔王を倒す為に剣の修行を積んでいる間、世の中ではそんな事が行われていたとは。時代の流れに、付いて行けていない自分を恥じる。


「あくまで、冒険者仲間を探すのがメインだから、参加する時は冒険する時の装備をして行くのがルールだ。違反すると、ギルド内の合コン組織委員会がうるさいから、気を付けろ」


 俺は、はぁと生返事する。


「重要な事だぞ。合コン規約に違反すると、ギルドから登録抹消。つまり、二度と合コンには参加出来なくなるからな」


 俺は、それはまずいと思い、真剣に脳に重要事項を叩き込む。


「じゃ、今からギルドに行って、合コンの登録をするか?」


 俺は、先輩に付いて行き、ギルドで登録と明日の合コンのエントリーをする。


 そして、今に至ると言う訳だ・・・・。




読んで頂き、ありがとうございました。

あなたと僕の小説力が、向上していきますように!

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